パチンコ事業撤退を機に自分の市場価値が気になった
M.Kさん 男性 40歳
店長 720万(関東 10店舗未満の小規模法人) | 主任 540万(東海 10店舗以上の中規模法人) |
[転職経緯]
新卒で入社して約15年。パチスロ5号機問題などパチンコ業界の環境変化、その都度の課題事項に向き合い乗り越えてきた。度重なる変化に耐えきれず競合他社がひとつひとつ閉鎖していくなか、自社は基幹店を含め各店よく踏ん張っているといった状況であった。しかし、経営判断としてパチンコ事業撤退ということになり転職活動をすることにした。譲受会社に転籍して勤務することはできたが、この機に、いままで1社でやってきた自分の市場価値がどんなものか、どのような選択肢があるのか把握したうえで決断しようと考えた。
[転職活動]
活動期間は限られた。パチンコ専門の転職サービス、他業種メインの転職サービス、その他に知人の紹介も併用。意外にも他業種からの反応はよかった。飲食業や小売業での引き合いは多かったが収入が半減するということと、それでもチャレンジしたいと思えるだけの魅力を感じることは出来なかった。なんだかんだで、業界、他業含めて10社ほど話しを聞き、アドバイザーのキャリア診断を受け、改めてパチンコが好きであるということと、これまでの経験が生かせるのはパチンコ業界であるということを痛感した。
知り合いからは、即店長待遇の話しも受けたが、いきなり重責を任せられても期待に応えられる自信もなかったので、自身と企業、双方様子を見る期間を設けてもらえるような会社を探す中で複数のパチンコ企業から良い返事をいただいた。今後の方向性や価値観、何より、どの会社よりも自身を必要としてくれたC社へ転職を決めた。
[転職その後]
主任で入社してから約2年。現在は店長として運営管理全般を任されている。5年後、10年後のキャリアビジョンも明確。今までの経験を活かせる部分と新たな環境で学びなおす部分も多々あって新鮮で充実した毎日。盤石な経営基盤と明確な成長戦略。そして店長たちが経営陣と現状や今後の課題について活発的に意見交換、議論できることは組織全体へポジティブに影響しており、活気ある職場を実現できている。だからこそ現況や今後に不安を感じることがないのだと思う。
[メッセージ]
初めての転職活動で何から始めてどのような判断基準で会社選びをすればいいのか正直全く分からなかった。給与や勤務地など生活水準や環境、中長期的なキャリアビジョン、転職背景に立ち返って次の会社に何を求めればいいのか明確になり、迷うことなく活動を進めることができた。「折り合いのつけかた」がよくわかる。自身の場合、他業種の話しを聞いたことは市場価値を知ることがメインだったが、本気でチャレンジしようと考えるならプロの客観的な意見やアドバイスを聞いて参考にした方が良いかもしれない。