日々の業務と転職活動を並行し、成功させた例に学ぶ
転職雑記 2017/2/14
つい先日、弊社の転職サイトに登録して無事に転職を果たしたAさんと会って食事をする機会がありました。前社で店長として働いていたAさんは、転職先にも店長として入社し、忙しく働いているようでした。
このように実際に転職を成功させた人と改めて会い、転職活動中や転職後の様々なお話を聞くという機会は転職サポートをする上で引き出しを増やすことにつながり、とても有益なものです。では、そんなAさんの転職活動がいかに過酷だったのか、そしてどんな思いで日々の仕事と転職活動のバランスをとっていたのかをご紹介しましょう。
1.激務の中で転職活動を行う日々
今思い返してみても、Aさんはとても大変な環境に身を置いていました。
前職のパチンコホール企業は月の休みが5日ほどしかなく、新台入れ替えの際は徹夜で翌朝まで働かなければいけないような環境だったのです。店長としてそのパチンコホールを任されているため、通常営業の日も退社時間は常に遅くならざるを得ません。
また、Aさんは関東近郊のベッドタウンに住んでいて、勤務先のパチンコホールに行くまで片道2時間もかかっていたのです。一回の出勤で往復の交通費が約7千円と聞けば、その通勤がいかに過酷かは想像に難くないでしょう。
そんな中でAさんは、出勤時の電車の中で求人企業の情報収集を行い、帰りの電車では体を休めるために眠るという生活を2ヶ月ほど続けていたのです。
2.心から楽しめた転職活動
毎日の仕事に全力投球し、少ない休日には面接のために求人企業を訪れるAさんを見て心配になったものです。
「たまには体を休める時間を作らなくて大丈夫ですか?」
「体調が悪い時は無理をしないで下さいね」
様々な言葉をかけましたが、Aさんは「今は睡眠時間を削ってでも働き、転職活動に精を出すことが大事なのですから」と平気な様子。さらには「いろんなパチンコホール企業の経営者や人事担当者に会えるのがうれしく、刺激になっています。辛いどころか、むしろ楽しんでやっていますよ」と笑顔を見せたのでした。
2ヶ月後、Aさんは希望通りのパチンコホール企業と巡り合い、無事に内定をもらうことができました。
3.転職活動の意義は“見聞を広めること”
話は戻り、会って食事をした時にAさんはこんな話をしていました。
「今の会社だって問題が一つもないわけではありませんが、充分に満足しています。転職活動をする中でたくさんのパチンコホール企業を見ることができたし、多くの経営者や人事担当者の話を聞けた。それがものすごく勉強になったと同時に、パチンコ業界における私自身の価値を知ることにもつながったのです」
多くのパチンコホール企業を見て、さらには実際に働いている人や経営者と会い、その中で「この会社なら!」と思った企業を選んだのだから間違いないとAさんは言いたいのでしょう。今、店長として働く日々がとても充実しているのだと、様々な話をする中でAさんの表情や口調から感じ取れました。
転職を成功させ、人生プランが固まりつつあるAさんは「結婚を考えている」とも言っていました。「招待状をお送りするので、結婚式にはぜひ来て下さい!」と言われた瞬間は、Aさんの転職のお手伝いができて本当に良かったと心から思いました。
4.まとめ
一旦退職してから転職活動に専念するのとは違い、今まで通りに働くのと並行して転職活動をするのは体力的にも精神的にも大変です。しかし、安易に会社を辞めることなく、転職活動を並行して行う方が、収入を維持しながら自分に合った企業をじっくり探すという点ではメリットがあると言うこともできます。
「絶対に転職したい」という強い意志がないのなら、転職活動をするのは無意味に感じるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。
転職サイトをのぞいたり、転職アドバイザーに会ったりしてパチンコ業界を改めて深く知ることによって、新鮮な気持ちで仕事と向き合えるようになります。また、勤めている会社や自身の立ち位置、待遇面について客観的な視点から見つめ直すようなことにもつながるでしょう。
もし、転職を考える気持ちが少しでもあるのなら、「今は仕事が忙しいから転職活動をするのは無理」というのではなく、忙しいからこそ「ミスをしないように」と多くの面で神経が研ぎ澄まされる場合もあるのですから、思い切って行動を起こしてみるのも良いのではないでしょうか。