大手パチンコホール企業出身者の方が転職に有利なの?
転職雑記 2017/2/16
新しく求人を出そうとしているパチンコホール企業があれば、訪問して、求める人物像などを具体的に聞き、今後の方針を決めていくことがあります。この日は、店長経験者を求めて新しく求人を出すパチンコホール企業に話を聞きに行きました。
「どのような転職希望者を求めているのか?」と聞けば、「大手パチンコホール出身の店長経験者がいい」とのこと。
なぜ大手パチンコホールの出身者が良いのかと問えば、「話を聞いてみたいから」と言うのです。詳しく聞けば、その人がどのように仕事をしていたのかについて、話が聞きたいとのことでした。
このように、大手パチンコホール出身の転職希望者を紹介してほしい、という求人企業からの依頼は、多々あります。では、なぜ大手パチンコホール出身の転職希望者を紹介してほしいという企業が後を絶たないのでしょうか。
いろいろな求人企業の話を踏まえた上で、私が考えたのは、「パチンコホール企業として、多くの成功体験を積んでいる秘訣を知りたいからなのでは」ということです。
1.そもそも「大手」とは?
「大手パチンコホール企業」をどのように定義するかは人によって異なります。しかし、多くの求人企業がいう「大手パチンコホール企業」に共通するのは、『パチンコ業界の店舗数や売上ランキングの上位に入っている企業』だということです。
店舗数拡大や、売上向上は、決して簡単なことではありません。「大手パチンコホール企業」は、その簡単ではないことをずっと行ってきたからこそ、ランキングに入る、ないしはランキングの上位に留まり続けることができているのです。
その大手パチンコホール企業の「成功体験(店舗数拡大や売上向上など)」を知りたいと思っている企業はたくさんいると言えるでしょう。
2.パチンコホールの「秘伝のタレ」
しかし、大手パチンコホール企業で働いているスタッフたちが全員、成功体験の秘訣を理解し、常に行動に反映しているのでしょうか?
答えは「NO」です。普段から意識していることはほとんどないでしょう。しかし、日常の仕事をこなす中で自然と行っていることの中に、成功体験の秘訣が隠れています。つまり、日々の業務で意識せずに行っていることこそが、成功体験を積んできたパチンコホール企業としてのノウハウであり、実績なのです。
その受け継がれてきているノウハウを、大手パチンコホール企業出身の転職希望者は気付かぬうちに吸収しているというワケです。これは、うなぎ屋などでいう「秘伝のタレ」にあたります。
この「秘伝のタレ」を知りたいという気持ちが、「どうやって仕事をしているのか?」という疑問に繋がってくるのでしょう。自分たちとは違うタレを入れていけばよりおいしくなるかもしれない。それであれば、皆においしいと評判のタレをいれたい。そう思うのではないでしょうか。
もちろん、企業によって、担当者によっていろいろな考えや思惑があるものですから、これだけが理由だとは考えていません。しかし、理由のひとつとして挙げられるのではないかと思っています。
3.重要なのは肩書きではない
このように求人企業は、「どうすれば自分たちのパチンコホールがおいしくなるか」——つまり、店舗数を拡大したり、売上を向上したりすることができるか——を、日々考えています。そして、求人企業は転職希望者を新しく採用することで、そこに近付けようとしているのです。
つまり、求人企業が求めているのは、「大手出身」という肩書きではなく、店舗数拡大・売上向上することができたり、その起爆剤になってくれたりする人財なのです。
4.まとめ
これまで多くの転職希望者のお手伝いをしてきました。その中には「自分は大手出身ではないから転職は難しいですよね?」という人もたくさんいました。確かに、求人企業の中には大手パチンコホール出身の転職希望者を求めているパチンコホール企業もあります。
しかし、それはよりよいパチンコホールになるための要素を探す上での一つの指標であり、大手出身者であれば誰でもよいわけではありません。
自分自身のパチンコ業界での経歴を整理して、自分がその求人企業に入社することでどのように貢献できるかをアピールできれば問題ありません。繰り返しになりますが、求人企業が転職希望者に求めているのは「大手出身者」ではなく、自社の業績(店舗数拡大や売上向上など)に貢献できる人なのです。