パチンコ店の平均年収は「533万」だった
パチンコ店の給与・年収 2017/7/12
パチンコ店で働く正社員の年収に関する調査結果をまとめたのでご紹介したいと思います。
調査は2017年中に当社サービスを利用したパチンコ正社員(一般、班長、主任、副店長、店長、エリア長)を対象に実施しました。
パチンコ正社員の職位別の年収
ギャンブル依存症対策、規則改正、認定申請などパチンコ業界にとって、さらなる変化を予兆させるような大きな動きがあった2017年ですが、当サービスのパチンコ年収調査において一般職、班長・主任、副店長、店長、エリア長までを含めたパチンコ正社員の年収は平均値で533万円でした。
ちなみに、パチンコ正社員の職位別の年収は【表1】の通りです。
【表1】パチンコ正社員の職位別の平均年収
職位別に見た場合、一般職339万、班長・主任426万、副店長508万、店長601万、エリア長766万となっていました。権限や責務の大きさにより当然ながら年収にも大きな開きが出ています。
ホール企業により昇給・昇格の時期や査定方法は異なってきますが、全体感としていえることは「昇給・昇格が早い」ということです。なので20代の若いうちから高年収を得られるチャンスがあります。
新卒採用が活発化している近年では、学歴によって入社時の基本給に微差が生じるケースはありますが、昇進昇格については基本的にホール現場での仕事ぶりや必要スキルの習得度で評価され、学歴に関係なくキャリアハイを実現できるのもパチンコ業の魅力といえるでしょう。
特にホール現場を仕切る、班長・主任クラスへは早期でのステップアップを期待するホール企業は多く、入社からできれば1~2年、遅くとも3年くらいが到達目標となるでしょうか。
逆をいえば、最低でも昇格できる条件をクリア(スキル習得、昇格テストに合格するなど)しておかないと、その後のキャリアアップも厳しいものになると思います。
一方で、終身雇用に近い制度を取り入れているホール企業もありますが、そのような場合は昇格スピードが遅い反面、勤続昇給や年齢昇給などでバランスをとったりもしています。
パチンコ正社員の平均年収は年代別でも高水準!
【表2】パチンコ正社員の年代別の平均年収
パチンコ正社員の平均年収の年代別では、25歳以下373万、26~30歳423万、31~35歳511万、36~40歳557万、41歳以上650万です。
ちなみに、厚労省が調査公開している「賃金構造基本統計調査・平成29年(正社員・正職員計)」より、民営事業全般の平均年収を算出してみたところ、24歳以下287万、25歳~29歳407万、30歳~34歳473万、35歳~39歳522万、40歳~59歳620万となっていました。
パチンコ正社員の年収統計と年代レンジにおいて1歳のズレはあるものの、パチンコ正社員の平均年収が各年代で上回っていることがわかります。
特に25歳以下(24歳以下)の年収ではパチンコと民営事業全般で86万ほどの開きがあり、このようなことからも若いうちから高い給与が見込める業種であるということが改めて実感できます。
ホール企業の事業規模で年収に差があった!
【表3】パチンコ事業規模別の平均年収
パチンコ事業規模別(展開する店舗数)で平均年収をみると、10店舗以下の年収は502万、11店舗~20店舗の年収は546万、21店舗以上の年収は577万となっていました。
もちろん、10店舗以下でも11店舗以上の平均年収以上というケースもありましたが、傾向として事業規模が大きくなればなるほど平均年収も高まるという事がわかります。
背景としては事業全体の売上が高く賞与分配が大きかったり、各種手当が充実しており基本給プラスαの収入が大きいという点があげられますが、これは業務内容がどのホール企業でも大きく変わらない、一般職の平均年収差からも読み取ることが出来ます。
企業としてどこまで「人」に投資できるかは原資によるところが大きいですが、突き詰めていくと経営の価値観や方向性にあるといえるでしょう。
まとめ
○パチンコ正社員の平均年収は533万
○実力主義で昇進・昇格スピードが速い
○民営事業全般と比較しても平均年収は高い
○事業規模が大きいほど平均年収が高まる傾向
パチンコ店の正社員は学歴や資格問わず、20代の若いうちから高年収が期待できるという点が大きな魅力ですね。
どんなホール企業がよいかは個人の状況や環境、求める条件によって変わってきますが、事業規模(店舗数)が大きいほど年収が高まる傾向、という点も頭の片隅に入れておくとよいと思います。
ちなみに、2017年時点での全国のホール企業は約3,200社で、そのうち11店舗以上のホール企業は約180社で構成比をみると5.6%程度でした。
今が小規模でもビジョンが明確で将来性あるホール企業もあるので、「現状」だけではなく「今後」のことにも目を向けて企業選択をされることをおススメします。