バンドワゴン効果 自分も勝ち馬に乗りたい!|マーケティングに役立つ行動心理学
パチンコ店の仕事・スキル 2020/3/24

「バンドワゴン効果」とは、ある物事や商品について多数がそれを支持している場合、迷っていた人が支持の多さを理由にその選択を決定することを言います。支持が多ければ多いほど、その物事や商品への支持が加速する現象でもあります。
「バンドワゴン」とは、日本ではなじみが少ないですが、パレードなど行列の先頭を行く楽隊車のことを指し、「バンドワゴンに乗る」というと「時流に乗る」「多数派に付く」といったこと意味になります。日本では「勝ち馬に乗る」などとも言われます。
バンドワゴン効果が起こる背景には、他人と同じ行動を取ることで「安心感」を得たいという集団心理があります。
例えば行列ができているお店を見かけたら、思わず自分も理由も知らないまま並ぼうと考えたりしませんか?
それ自体の価値ではなく「他人はどうしているか?」を気にする人ほど効果は高く、集団心理の強いアジア系の人にはとても効果のある手法と言われています。
この効果は、1950年にアメリカの経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインが著した論文「消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、およびヴェブレン効果」から使われるようになりました。
これをマーケティングに応用すれば、店内やWEBで展開するキャッチコピーに使うことが出来ます。
「ファン投票人気No.1!!」
「当店イチオシ機種」
「超人気アニメがパチンコに」
のような感じです。
また、比較タイプのキャッチコピーも同様の効果があります。
「お客様の90%が打ったことがあると答えています」
「えっ!まだ打ったことがないの?」
「女性にも大人気の機種です」
この他にも、通販番組で「商品の残り数を表示」したり、「利用者の感想」映像を流したりするのも商品に対する安心感を与える効果を狙ったものです。
またSNSの「いいね!」なども、増えれば増ええるほど同じ気持ちになるのも同様の効果と言えます。
最後に、「バンドワゴン効果」の手法を使う場合、買い手を騙すような表現はNGです。誇張し過ぎたり、「ステマ」のように流行しているように見せかけたりするのは、ネットリテラシーの高い人にはすぐ見破られてしまいます。
店やサービス、引いては会社の信頼度まで下げてしまうことになりかねないので、ご注意ください。