ダブルバインド効果|マーケティングに役立つ行動心理学
パチンコ店の仕事・スキル 2020/4/14
日本文化の特徴の一つに「本音と建前」があります。
あの有名な京都人の「ぶぶ漬け」伝説ではないですが、「口に出して言っていることと、本心が真逆」なのです。
言われた言葉通りにすると、時に日本人は不愉快になったり怒ったりしますが、これが外国人にはとても分かりづらい事です。
いえ、外国人だけではありません。「近くに来たら遊びに来てください」や「お土産はいらないよ」という言葉はまさに本音と建前のジャパンダブルバインド。
日本人ですら言葉通りにして「失敗」するくらいですから、日本人とのコミュニケーションは言葉以上にその表情や雰囲気、空気感を掴む必要があるのです。
「ダブルバインド」とは、日本語にすると「二重拘束」。二つの矛盾したメッセージを出すことで、相手の精神をコントロールすることが出来る手法です。
この手法は、精神科医グレゴリー・ベイトソン(米国 1904~1980年)が1956年に提唱した「ダブルバインド理論(二重拘束理論)」を催眠療法の権威、ミルトン・エリクソン(米国 1901~1980年)が応用、相手を思い通りの選択肢に誘導する「ダブルバインド効果」として実用化しています。
この効果を上手く利用することで、店舗マーケティングを向上させることが可能です。
「北斗」と「番長」打つならどっち?
「貞子」と「伽椰子」?それともどっちも??
先着50名に、必ず「〇〇」か「■■」をプレゼント。
こうしたタイプのキャッチコピーは全てダブルバインドです。いずれも「店に来る」こと前提になっていますね。「店に来ない」という選択はここにはありません。
複数の選択肢を提示しつつも、実は「NO」という選択肢を含まないのが共通点です。
ダブルバインド効果とは、「相手がどちらの選択肢を選んでも、こちらが意図した選択・結果へと無意識的に誘導する」もので、複数の条件を提示しつつも実は相手の行動を拘束(バインド)するという、「相手に選択肢を与えない」手法なのです。
ホールでの集客や告知など、マーケティングへの応用でも高い効果が見込まれます。ぜひこの効果を利用してみてください。