ミルグラム効果|マーケティングに役立つ行動心理学
パチンコ店の仕事・スキル 2020/5/12
人は自分より地位や知識が上だと感じてしまうと、そうした人に弱く、権威者や専門家の言う事は無条件に信じ込んでしまうという特性があります。
子供の頃なら「親」や「先生」の言うことは“絶対”だったりしませんか?
また、大人になっても職場の上司や会社の社長などに言われると、あまり疑問に思わず従ってしまうことはありませんか?
こうした行動を、心理学では「ミルグラム効果」と呼んでいます。
この心理効果は当の本人は全く意識していない心理領域、「潜在意識」に作用するものなので非常に効果あります。
「ミルグラム効果」は、アメリカのイェール大学の心理学者、スタンリー・ミルグラムが1963年に発表された、心理実験に由来しています。この実験は別名「アイヒマン実験」「アイヒマンテスト」とも言い、社会心理学を代表する模範となる実験でもあります。
マーケティングでも数多く利用されています。
例えばテレビショッピングでは、必ず専門家のコメントや実験結果を表示するのは当たり前になっていますね。
また、買い物をする時に、いわゆるスーパーの「プライベートブランド」商品と、有名レストランや三ツ星シェフ監修商品では、どちらを買いたいと思うでしょうか? もしお金に余裕があるなら後者という人は多いのではないでしょうか?
このような権威の利用例は存在します。それほど使いやすく効果のある心理手法なのです。
パチンコホールでも利用しない手はありませんが、広告宣伝規制が厳しいので、有名人を呼んだりするような、すぐに効果の出る使い方は難しいでしょう。しかし、間接的なサービスなら余地がありそうです。
例えば、片付け名人や手抜きフードコーディネーターなど人気アイデア系の景品を増やしたり、データを添えて健康サプリやトレーニンググッズなどを置いたりするのも良いでしょう。あるいは、可能であえれば公的機関のお墨付きサービスなどを導入出来れば効果てきめんです。
利用には一工夫必要ですが、お店のマーケティングに是非取り入れてみてください。