スロットの定義について
パチンコのユルイ雑学 2022/3/24
メダルを投入して遊技する「パチスロ」は、「スロット」とも呼ばれています。
元々は海外カジノの「スロットマシン」を日本のパチンコ店向けにアレンジしたものがパチスロですから、略称が「スロット」でもなんら問題はありません。
しかし、パチンコ店における「スロット」はパチスロという狭い意味でしかありませんが、本来の「スロット」はとても広い意味があります。
元の意味を調べてみると、スロットは「細長い穴、溝、投入口、区画、時間帯etc…」と多くの意味を持っています。
この中で最も本来の意味に近いのが“細長い穴”という言葉。細長い穴、すき間……コイン投入口がそれにあたります。
日常ではあまり意識しないかもしれせんが、あの硬貨やメダルの投入口こそが「スロット」の本来の意味なのです。
似た言葉に「スリット」があります。こちらも言葉同様似た意味をもっており、「すき間」「切れ目」などと訳されます。
服のスリットや工場でのスリット加工(ロール状の平たい金属や布などを細く切断して巻き取る工程)はよく知られた言葉です。
そして、パチスロの親であるスロットマシンは、コインを投入して動かすゲーム機です。
このようなゲーム機は、さらに元をたどればスロットマシンの元祖「リールマシン」に行き当たります。確かにスロットマシンやリールマシンもスロットではありますが、意味としてはスロットのごく一部。
「コイン投入口」を持つ機械は他にも数多くあることはいうまでもありません。
類似の機械であればゲームセンターに置いてある「アーケードゲーム」はもとより「ビデオスロット」「ビデオポーカー」「ビンゴゲーム」などのゲーム機、あるいはメダルを投入してさらにメダルを落とす様々な「プッシャーゲーム機」や昔からある「ホースレース」などは、どれも「コインを投入」して遊びますが、これらも広い意味で全て「スロットマシン」ということになります。
この他にも知られているものでは、PCなどコンピュータの拡張機構を差し込む所もスロットと言います。
これも、やはりすき間に何か薄い機構を入れる形です。
「スロット」本来の意味は、硬貨またはメダル(トークン=代用貨幣)の「投入口」に由来しているので、前述のゲーム以外にも街角や駅などに設置されている「自動販売機」も広い意味ではスロットマシンと言っても間違いではありません。
むしろ英語のスロットはそうした物を指す言葉と説明されています。
ですので、ゲーム機以外でも、コイン作動式の機械は本来すべてスロットマシンということですから、身近に多くの「スロット」が溢れていることになります。
ちなみに、日本の自販機の数はどれくらいかご存知ですか?
日本自動販売機工業会の調査によると、2018年末での清涼飲料自販機の台数は、「缶・ペットボトルなどの清涼飲料自販機」が212万台、「牛乳など紙パック自販機」が12万6,900台、「コーヒー・ココアなどカップ式自販機」が15万4,000台で、合計でなんと240万900台となっています。
パチンコ台が約243万台(令和2年末)、パチスロ約157万台(同)ですので、自動販売機はパチンコ台とほぼ同数なんですね。
「スロット」は「コイン投入口」そのもの、あるいはコイン投入口がある機械であれば全て「スロット」という、ちょっとした雑学のお話しでした。