パチンコ店の電気料金

パチンコのユルイ雑学 2023/5/11

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2023年、最近の注目トレンドの一つに、電気料金の値上がりがあります。

電気料金の値上がりには様々な要因がありますが、一般市民の生活だけでなく企業や店舗、施設をはじめ、たくさんの電気を使うパチンコ店にも大きな影響が出ています。

今回は、電気料金の値上げの背景やパチンコ店への影響について確認したいと思います。

1.なぜ電気料金は上がり続けるのか?

「電気料金の平均単価」は2022年10月までの情報が公開されていますが、2021年の3月以降電気料金は上昇傾向が続いており、2022年11月以降も値上がりは続いています。

2023年1月から政府の補助政策で現在は下落し、また予定さていた4月以降の電力料金値上げも先送りとなったものの、再び値上がりすることが予想されています。

では、なぜ電気料金が値上がりし続けているのでしょうか? 大きな要因は3つあるといわれています。

①脱炭素社会の影響で天然ガス(LNG)の需要が増加

②ウクライナ情勢

③円安

2.大きな要因は3つ

①脱炭素社会の影響で天然ガス(LNG)の需要が増加

世界的に進められている脱炭素社会(二酸化炭素=CO2の削減=地球温暖化対策)への流れから、従来の石炭や石油よりCO2排出量の少ない天然ガス(LNG)に切り替えが進んでおり、天然ガス(LNG)の需要が増加して電気料金高騰の一因になった。

②ウクライナ情勢

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、アメリカやEUを中心に経済制裁が行われています。

そのためロシアからの天然ガスや原油、石炭の輸入が減っています。

化石燃料の産出国というと中東のイメージが強いですが、実はロシアが占める割合はとても大きく、世界的に天然ガスの輸出額1位、石炭輸出額3位、石油の輸出額2位と化石燃料の輸出額で上位を占めているため、経済制裁の影響は多大といえそう。

③円安

天然ガス(LNG)や石炭価格の高騰は、円安による影響も受けています。

円安によって輸入価格も値上がり。

「なぜ電気料金の値上げに石炭や液化天然ガスが関係しているの?」と思う人も多いと思いますが、これには日本の発電事情が深く関係しています。

日本の発電所の主力は「火力発電所」です。

石炭や液化天然ガス(LNG)などを燃料とした火力発電の割合は実に76.3%に上ります。

その他は「再生可能エネルギー」(太陽光、水力、風力など)が19.8%、「原子力発電」に至っては僅か3.9%にすぎません(数値はいずれも令和4年4月、資源エネルギー庁資料より)さらに、ほとんどの燃料を海外からの輸入に頼っているため、石炭や液化天然ガスが高騰すると、電気料金も比例して値上がりしてしまうというわけです。

3.パチンコ店と新電力

そもそも電気料金は、2016年に電力の「小売全面自由化」が実現しました。それにより小売事業へ新規参入する「新電力」会社が増え、様々な料金プランやサービスが登場するといった変化が起こりました。

ちなみに、電気供給の中心であった旧来の10の電力会社(北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄)は「新電力」に対し「一般送配電事業者」と呼ばれます。

パチンコ店も多くが「新電力」と契約しています。

しかし、電気販売がメインの新電力といえども資源高騰の影響を免れることはできず、パチンコ店は割安な電気料金がウリのはずの新電力会社から値上げを求められるケースが相次いでいるのです。

3.パチンコ店の電気代も高騰

パチンコ店の電気料金は、一時はかなり削減が進んでいました。

特に照明系は2010年代半ばからはLEDが主流になっており、日本照明工業会(JLMA)によると、2021年2月末の時点でストックのLED化率は51.2%に達し、照明に関しての電気料金は以前よりかなり下がりました。

しかし、パチンコ店で大量の電力を使うことに変わりはありません。

パチンコ店の電気使用の割合ですが、意外にもパチンコ、パチスロの機種が中心ではありません。

電気代のトップは「空調(エアコン)」です。夏は冷房・冬は暖房と多くの電気量を使います。

電気使用の半分はこの空調が占めており、次いで「遊技機」、「照明」がそれぞれ20%となっています。

・空調(エアコン):約50%

・照明:約20%

・遊技機:約20%

・その他の設備(島、自販機、ビジョンなど)約10%

またパチンコ店の電気料金の目安ですが、現在は月額で

【現在のパチンコ店の電気料金モデル】

300台規模 約100万/月

500台規模 約200万/月

1000台規模 約350万/月

前後となっています。

この電気料金は、パチンコ・パチスロ台も含む店舗全体の金額です。

電気の契約区分は「低圧」(一般家庭、商店など)、「高圧」(企業や中小工場など)、「特別高圧」(大工場や鉄道会社など)の3種類がありますが、パチンコ店は通常「高圧」の契約をしています。

*高圧電気料金について見ると、2022年1月と10月を比べて1kWhあたり8.39円上昇

 各新電力や一般送配電事業者によって上昇度合いは変わりますが、その上昇率は15%~50%となっており、地域によっては電気料金が5割増しという所もあり大きな負担増となっているのです。

以下の数値は値上がりした電機料金のモデルケースです。

【値上げを受けたパチンコ店の電気料金モデル】

300台規模 →約110万~150万/月

500台規模 →約220万~300万/月

1000台規模 →約420万~520万/月

電気料金の値上がりの他、2023年も夏は供給量不足が懸念されています。電気料金の高騰は当面続くと予想され、ホール経営にとって重い課題が突き付けられています。

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