社会人のインターンシップ制度
転職雑記 2023/10/3
主に新卒採用で導入されいてる「インターンシップ」制度ですが、近年は「社会人インターンシップ」を導入する企業が増えています。
「中途採用インターン」や「おためし転職」、「体験入社」などとも呼ばれており、様々な時間でプログラムが組まれ、賃金が発生するのが特徴です。社会人が今の仕事を続けながらインターンシップに参加できるように考慮されているのです。
1.「インターンシップ」とは
一般的に知られている「インターンシップ」制度は、就職活動する学生が企業で実際に職業体験することを指します。
働く体験を通じて企業やその業務内容の理解を深めることが目的です。
インターンシップを通じて内定が決定する事も珍しくありません。
インターンシップの期間は1日体験から数ヶ月間にわたる長期のものまであり、企業によって設定期間は様々です。
インターンシップの経験は就職活動をするうえで有利となることもあり、経験を積むことで自己成長にもつながります。
2.社会人向けインターンシップ
では、「社会人インターンシップ」制度とはどのようなものでしょうか。
転職では“転職先の企業の雰囲気や仕事内容が自分の考えていたものと違っていた”というような「転職ミスマッチ」が少なくありません。
そんな時、『転職したいけど、いきなり辞めるのも難しいから、在職中のまま他社の雰囲気を知りたい』と思う人も多いのではないでしょうか。
そのような不安を解消するために、今の仕事を辞めずに他の会社の雰囲気を知ることのできるのが「社会人インターンシップ」の特徴です。
3.社会人インターンシップの種類
社会人インターンシップについて、具体的にどのような種類があるのでしょか。
開催される期間ごとに3種類に大別することができます。
1日インターンシップ
1日開催の場合、会社説明会のような内容となります。
会社見学やワークショップなどもあります。
なお、この場合は時給など賃金が発生しない場合がほとんどです。
短期インターンシップ(1週間~1ヶ月程度)
各部署をOJTで経験したり、地域活性化などのようなプロジェクトに関わることが可能です。結果が求められる場合もあり、賃金が発生する場合が多くなります。
長期インターンシップ(1ヶ月以上~)
給与が支払われるケースが多く、実際に働いて経験を積みます。プログラムによっては短期インターンシップよりも日時の融通が利く場合があり、現職を維持しながら終業後に参加したり、週末に参加するプログラムもあります。
結果が求められる場合があるという点では短期インターンシップと変わりはありませんが、自分の目的や予定に応じて選択してみましょう。
3.社会人インターンシップのメリット
社会人インターンシップには次のようなメリットがあります。
①現職を辞めずに他社の雰囲気を体験できる
②転職の準備として参加できる
③ミスマッチ転職を予防できる
④自分の市場価値を確かめられる
⑤未経験の仕事や職種を体験できる
①現職を辞めずに他社の雰囲気を体験できる
気軽に他の企業の雰囲気を知ることができれば、今の会社に留まるか、転職するのかの判断材料になるでしょう。
「他の会社の職場の雰囲気を感じたい」「実際の待遇を知りたい」など、転職における疑問に答えが得られる可能性があります。
②転職の準備として参加できる
転職するための準備として、社会人インターンシップに参加することも有効です。
実際に興味のある企業で働いて判断できるのは大きなポイントとなります。
③ミスマッチ転職を予防できる
誰しも入社してから「こんなはずではなかった」と後悔したくはありません。
インターンシップを体験しておけば、そうしたミスマッチを避ける確率は大幅に上がると言えます。
④自分の市場価値を確かめられる
1つの組織で働いていると、自分の市場価値は分かりづらいものです。
しかし、他社インターンに参加することで、異なる評価軸でのフィードバックをもらうことができます。
また、これまで気が付かなかった自身の市場価値見つけることができるかもしれません。
さらに、自分のスキルが社外でどこまで通用するのかを確かめることも可能です。
⑤未経験の仕事や職種を体験できる
インターンの中で、未経験の職種を体験できるのも大きなメリットとなります。
自分のイメージとどれだけ違うのか、あるいはイメージ通りだったのかなどをリアルに判断できるでしょう。
4.社会人インターンシップでは給与が発生する
一般的な就活生のインターンシップと違い、社会人インターンシップでは給与が発生する場合が多いという特徴があります。
時給として発生し、概ね1000円前後です。
ただし、1日開催のインターンシップについては、会社説明会のような性質が強いことから給与は発生しない場合がほとんどですが、長期インターンシップでは時給とは別に成功報酬が発生するプログラムもあります。
近年、「働き方改革」の影響で社会人インターンシップが盛り上がりを見せています。
気になる企業があれば、社会人インターンシップを開催しているかどうか確かめてみましょう。