固定労働時間制は少数派だった
転職雑記 2023/10/10

日本での一般的な「労働時間制度」は、月曜日から金曜日まで同じ時間帯に1日8時間、1週間で40時間という「法定労働時間」(労働基準法32条)で働く「固定労働時間制」をイメージする人がほとんではないでしょうか。
しかし、労働時間制度は会社や業務内容、雇用形態などに合わせた様々なタイプが存在しています。
今回は、私たちが当たり前だと思いがちな「固定労働時間制」について、その実態を確認したいと思います。
1.労働時間制の基本
労働時間は、企業や業務内容、雇用形態などに合わせた様々な労働時間制度が存在しますが、基本的には「固定労働時間制」「変形労働時間制」「裁量労働制(みなし労働時間制)」の3つに大別されます。
①固定労働時間制
「1日8時間、1週間40時間」という「法定労働時間」を守った働き方です。これを超えた場合は「残業」となり、時間外労働として25%増の割増賃金が支払われることは良く知られています。
②変形労働時間制
一定期間を平均し、1週間当たりの労働時間が法定の労働時間を超えない範囲内において、特定の日又は週に法定労働時間を超えて労働させることができます。
「変形労働時間制」には「1週間単位」「1ヶ月単位」「1年単位」のものと、別に「フレックスタイム制」の2種類に分けられています。
③裁量労働制
社外で労働するなど労働時間の算定が困難な場合に、所定労働時間労働したものとみなす制度です。外回りの営業職やテレワークなど、時間管理がしづらい働き方に認められています。「事業場外みなし労働制」「専門業務型裁量労働制」「企画業務型裁量労働制」の3つに分類されます。
2.固定労働時間制の採用率は約27%
日本では1日8時間、週40時間の法定労働時間に合わせ、固定労働制がメインと思っている人は多いと思われますが、実際には一般的な働き方である固定労働時間制を採用している企業は全体の27.4%しかありません。
厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査」によれば、多くの会社は、労働時間に柔軟性を持たせた変形労働時間制(59.6%)や、裁量労働時間制(13.0%)を採用しているという数値が出ています。
社員1,000人以上の会社では実に77.9%と8割近くで採用されています。それだけ、様々なタイプの職場、現場があり、固定労働時間制の職場は実はメインではないことが分かるデータです。
3.固定労働時間制度のメリットとデメリット
統計上は変形労働時間制の方が多く採用されていますが、基本となっている固定労働時間制度には、どのようなメリット、デメリットがるのでしょうか。
メリット
労働者にとっては労働時間が分かりやすく、働きやすい職場となることが予想されます。
また、管理する側にとっても特定の週や日に限って本来働くべきとされる労働時間に差がないことから、労務管理がしやすいというメリットがあります。
デメリット
これは会社側になりますが、ある日に残業が発生した場合、必ず割増賃金(残業代)の支払い義務が生じる点が挙げられます。
固定労働時間制度を採用すると割増賃金支払いを回避する選択肢がないのです。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。自身の職場ではなんとなく「1日8時間、1週間で40時間かな」と思っていても、確認してみると「変形労働時間制」であるかもしれません。
残業代の支払いにも影響することですので、職場がどんな労働時間制を採用しているかをしっかり確認しておくとよいでしょう。












