大学院卒の履歴書の書き方
転職雑記 2025/11/25

近年では、大学院を修了してから就職する人が増えています。
では、そうした人が転職を考える場合、履歴書には大学院での学歴をどのように記載すれば良いのでしょうか。
大学院で培った専門知識や研究経験は転職活動の強みになりますが、その経歴の書き方に悩む人もいるでしょう。
本記事では、大学院卒の場合の履歴書の書き方について、具体的に解説します。
1.記載のポイント
履歴書に大学院の学歴を書くときに、特に意識したい重要なポイントは次の2つです。
①研究科や専攻を正確に書く
大学院や研究科・専攻の名称は、省略せずに正式名称で記載する必要があります。
記載にあたっては、必ず大学の公式名称を確認しましょう。
また、名称に誤字があると信頼性を損なうおそれがあります。
学部卒の履歴書と比べ、変換ミスによる誤字が発生しやすいため、十分に見直すことが大切です。
②「卒業」ではなく「修了」と記載する
大学院の場合、「卒業」ではなく「修了」という表現を使います。
履歴書では、正しい用語を使用することが求められますので、意味の違いを理解しておきましょう。
よく使われる用語の意味は次のとおりです。
| 用語 | 意味 |
| 修了 | 所定の課程を終えたこと |
| 卒業 | 学部などの全課程を終えたこと |
| 修了見込み | 所定の課程を今後修了する見込みであること |
| 単位取得退学 | 所定の単位をすべて取得してから退学したこと |
| 中途退学 | 所定の単位を取得せずに退学したこと |
2.大学院は修士と博士がある
大学院には修士課程と博士課程があり、それぞれについて入学年月・修了(または退学)年月を分けて記載します。
博士課程を修了したけれど博士号を取得していない場合には、「単位取得退学」と記載するのが正確です。
3.大学院卒の履歴書記載例①:修士課程修了のみの場合
課程を分けて記載する必要があります。
たとえ学部と同じ大学の大学院に進学した場合でも、履歴書上では「入学」と表記します。
□年□月 〇〇大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程入学
□年□月 〇〇大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程修了
4.大学院卒の履歴書記載例②:博士課程に進学した場合
修士課程を修了後、博士課程に進学した場合も同様に「入学」「修了」などと記載します。
博士課程の全単位を取得したものの、博士号を取得しなかった場合はどう記載すべきでしょうか。
この場合、「単位取得退学」と記載することで、博士課程の所定単位を履修した事実を明確にできます。
企業によって判断が異なる場合もありますが、学歴を正確に伝えるという観点では「単位取得退学」と記載する方が望ましいでしょう。
□年□月 〇〇大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程入学
□年□月 〇〇大学大学院××学研究科△△学専攻博士課程単位取得退学
5.中途退学した場合の記載
学歴欄に中途退学の理由を記載する必要はありません。
ただし、面接で質問される可能性があるため、説明できるように準備しておきましょう。
□年□月 〇〇大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程入学
□年□月 〇〇大学大学院××学研究科△△学専攻修士課程中途退学
6.大学院の経験を正確に記載しよう
大学院での学びは高度な専門性を有し、実務でも活かせる知識やスキルの宝庫です。
とくに関連性のある職種に応募する際には、大学院での経歴を正確に記載することで、大きなアピールポイントになります。
正しい用語と形式で履歴書を作成し、自身の強みを的確に伝えましょう。












