独自性を追求する社風が、肌に合った。
PROFILE
中村 栄一さん
アンダーツリー株式会社
店舗戦略部 エリアマネージャー
関西を中心に 『キコーナ』 などの屋号でグループ店計91店舗 (2015年11月時点) を展開するアンダーツリー (大阪市) は2年前の10月にエリアマネージャー制を導入し店舗を7ブロックに区切った。 中村栄一さん は抜擢された7人の一人で9店舗を統括している。
中途入社してから丸7年が経つ。「この会社に入社したときには、こうしてエリアマネージャーをやっていることも、店舗数が2倍になっていることも、想像もしていなかった。この変化を体験できていることに感謝しています。この会社を選んでよかったと思います。」と語る。
業界歴は15年。2000年から地元、高知県のホールで働き始め08年の暮れに退社。店長としてほとんど休みが取れ ない日々を過ごしていた中で、「ビジネスマンとしての視野を広げたい。いろいろな土地やビジネスを見ておきたい」という思いが強くなった。社会人になってから初めて出来たまとまった時間で、海外を1ヶ月間旅した後、 帰国して異業種の営業職に就いた。
仕事に慣れ、待遇にも不満はなかったが、その仕事をずっと続ける自分の姿が想像できなかった。「やはり自分の経験を生かせるホール業界で勝負をしようと考え、WEBで求人情報を探そうとしたとき、このサイトが目にとまり、軽い気持ちで登録したんです」
すぐに希望条件にあったホール企業5社ほど紹介を受け面接の段取りが組まれたわけですが、最初の面接がアンダーツリー。「面接してくださった人事部長の雑談が面白いなと思っていたら「いつから来れる?」といわれ、ホールの雰囲気も社風もわからないまま、その場で入社を決めてしまいました。(笑)サイトに登録しただけで、とんとん拍子でしたね。」
と、1社目で即決。
副主任として入社し感じたことは、形式にとらわれずにアイデアをぶつけ合うことで生まれるスピード感だった。これは各種の手続きが明文化されず未整備だったことの裏返しでもある。以前の職場と正反対だったので面食らったことは多かったと語る。そんな環境の中で、自分の知識を提供しつつ、どうしたら自分の提案を通せるか上司別の攻略法を模索したという。
「社風を一言でいえば、独自性を追求する。自分たちで考えることを重視しており、自ら考えたことを試してみたいという性に合いましたね。」
「店長に昇格し、かなりの苦戦が予想された立地で新店を立ち上げたときも、会社は不安があったとは思いますが、自分に任せてくれました。」
中途入社だからこそ結果を出さなければという気持ちもあり、持てるものをすべて出し切る覚悟で臨み、メンバーと共に成功を体験。「実際、死ぬんじゃないか。と思うほどの大変さでしたが、挑戦する環境を与えてくれた会社に感謝しています」と当時を振り返る。
予想もしなかった組織の大きな変化の中で、充実した日々を送っている同氏だが悩みもある。そのひとつが組織拡大の中で人材の育成が追いついていないことだという。100人を超える新卒者を採る予定だが、即戦力となる経験者も必要だと。
「前向きで向上心がある人なら、当社で力を発揮できるはずです。大変革期にあるこの業界の中で、当社は急拡大しているのでこういう組織では【仕事面でのノリのよさ】や【攻めの姿勢】が大事だと個人的には思います。」と自社の魅力を語る同氏は今さらに輝いていた。