エリアマネージャーには必須!「予算書」を読み解く力
パチンコ店の仕事・スキル 2016/4/25
エリアマネージャーとは、店長の上に立ち地域の複数店舗を管理・監督する役職のことです。
そのため、店長とは異なるスキルが求められます。そのスキルとはパチンコホール単体の運営という枠を超え、経営者目線でのマネジメントスキルであると言っても過言ではありません。
今回は、その中でもホールマネジメントの根幹に位置づけられる「予算書」についてご紹介していきます。
1.パチンコホール店長としての経営目線
パチンコホール店長に求められる経営目線において重視する主な項目
・稼働率
・売り上げ
・粗利
パチンコホール店長に求められる経営目線は、担当店舗において、いかに「時点(ある時期)の営業数値」を達成するかということ。
特に重視されるのは、日々のパチンコホールの稼働率、売り上げ、粗利といった時点の結果、それが全てだと言っても良いでしょう。
稼働率は店舗の売り上げや繁盛しているかどうかのイメージに直結するものであり、売り上げは粗利を確保するために何よりも必要になってくるのは当然のことだと言えます。
さらに言えば、粗利がしっかり確保できていなければ、経費の額次第で結果的には赤字になってしまう場合もあるのです。
例えば、稼働率が高くても利益につながっていなければ、各機種の設置台数の配分などを見直す必要があるかもしれません。同様に、売り上げが高くても粗利が確保できていない場合、粗利が目標数値を達成していても純利益が目標未達成の場合もまた運営状況の内容を精査する必要があります。いずれにしても、心血を注ぐのはあくまでも担当店舗のみです。
このように、担当店舗の営業数値そのものが本部・本社による店長の評価項目であり、それをしっかり管理し、目標を達成することが店長に求められるスキルなのです。
2.エリアマネージャーとしての経営目線
エリアマネージャーに求められる経営目線において重視する主な項目
・企業全体の売り上げ
・企業全体の利益
・将来に対する投資の目利き
エリアマネージャーに求められる経営目線は、企業として利益をどのように出していくかということ。
店長時代とは異なり、たとえ1店舗や2店舗で結果が出ていても、地域の担当店舗全体や企業全体の結果が伴っていなければ、エリアマネージャーとしての評価はあまり高くなりません。
特に企業全体の運営に携わっている意識を持ち、企業を成長させていくために必要な施策等を考えることが重要なのです。そのためエリアマネージャーには、企業内の店舗それぞれに対して優先順位をつけ、将来を見据えて的確な投資を行う「判断力」「先を見通す力」も求められるでしょう。
3.予算書の重要性
将来に対する投資を的確に行い、企業の将来のことを考えた判断を行うためには現状をしっかり把握する必要があります。
例えば、予算書を読み解き、現在の会社がどのような状況に置かれているのかを把握するなど。企業としての成長を考えるためには予算書が必要不可欠なのです。
予算書のフォーマットや項目は企業によって異なりますが、一般的に言えば「収入」「支出」「当期収支」「前期繰り越し」「次期繰り越し」を見ることで、「損益」や「資産」を確認できるでしょう。それにより、見通しを立てることが可能になります。
4.予算書を読み解き、行うこと
予算書を読み解き、行うことの例を挙げるとすれば、設備投資や店舗の大型リニューアルなど、投資に適切な費用を振り分けることです。
特に設備投資などは多額の費用がかかるため、予算書をしっかり把握していないと適切な投資を行えません。
また、特別なイベントを開催したり、新台や設備を導入する際には「収入」「支出」「損益」を計算した予算書を作成し、承認を得る必要が出てくる場合もあるでしょう。
いずれにしても予算書が読めないということは、会社の将来を数字で語れない、把握できていないということに他ならないのです。店長からエリアマネージャーへのキャリアアップを考える方にとって、予算書を読み解くスキルは必須になると言えます。
5.まとめ
パチンコ業界でホールスタッフとして働く中で店長のさらに上、エリアマネージャーを目指すのであれば、店長にはないスキルが求められます。
また、知識やスキルだけではなく、経営者視点も必要になるため、常に「利益」等の数字や「効率」といった数字以外の部分も意識しながら日々の業務に取り組むことが大切です。