デキル主任になるためには、遊技台管理を怠るべからず
パチンコ店の仕事・スキル 2016/5/2
パチンコ業界では、各企業によって職位毎の業務領域や責任範囲の違いが顕著に見られます。
特に主任職では、企業単位での違いがとても大きいと言えるでしょう。主任が予算作成や調整業務に携わる企業があれば、ホールオペレーション管理のみを任されている企業もあり、仕事内容は実に様々です。
しかし、どこのホールでも必ずと言っていいほど主任に任されている共通の仕事があります。それが、遊技台の品質管理や不正対策なのです。パチンコホールを運営する上で基本的な業務のように思われますが、充分な知識や経験がなくてはできないことです。
今回は、パチンコホールの主任が現場で取り組まなくてはならない遊技台の管理について説明していきたいと思います。
1.遊技台情報管理
パチンコホールでの商品は、あくまで「遊技台」です。お客様は、来店してパチンコホールにいる間のほとんどの時間を遊技台と向き合い、時間を消費しています。
ですから、商品である遊技台に関しての知識や情報を豊富に持ち、きちんと商品説明できる能力がなくては主任の仕事は務まりません。
近年の遊技台は、ゲーム性が多様化・複雑化しており、特に新規ユーザーやライトユーザーでは理解しづらい遊技台も数多く発売されるようになりました。お客様が充分に理解できないまま遊技していることもしばしばあります。
こういったお客様へきちんと遊技台説明やフォローを行い、遊技台の魅力をしっかりと伝えていくことが主任の重要な役割となります。そのためには遊技台情報には常にアンテナを張り、最低限、自店に設置してある遊技台に関する知識は持ってなくてはいけません。
2.遊技台品質管理
商品である遊技台がきちんとお客様に提供されることが、パチンコホールにとっての「基本価値」になります。玉飛びのムラがなく遊技ができることや、遊技台が適切な音量に調整されていること、玉詰まりなく払い出しがあることは当然と言えます。
もし少しでもお客様にストレスを感じさせることがあれば、遊技時間や消費金額、次の来店動機にも影響し、店舗の業績を大きく左右することになります。ここで大切なのは、コンピューターのデータだけでなく、来店してくださったお客様からもらった生の声を積極的に拾うことです。
そして、こまめに遊技台の点検確認を行ったり、実際に試打してお客様目線に立って不具合を解決したりしていくことが重要です。 そのため、お客様からいただいたご意見や遊技台の不具合についての情報を、スタッフミーティングで全社員に共有し、すぐに対応する企業や、閉店時に毎日遊技台の動作確認を行っている企業もあります。
3.遊技台不正管理
パチンコホールを営業することを考える上でどうしても切り離せないのが、ゴト師対応・不正対策となります。遊技台セキュリティは年々向上し、ゴト行為がやりにくい環境になってきてはいますが、業界全体で根絶されたわけではありません。
ですから、パチンコホールの現場責任者である主任は、最新のゴト情報に関する情報を収集し、誰よりも遊技台データへ注意を払い、不正が行われていないかを常にチェックしていなくてはいけないのです。
異常をいち早く察知することが、不正行為を抑えることに繋がると考えても良いでしょう。 また、主任だけがゴト行為について多く知っていれば良いというわけではありません。
他の従業員にも情報を共有し、「△△のような動きをしていたら要注意」「◯◯のような行為を見つけたらこのように声をかける」などを呼びかけ、パチンコホール全体で不正行為を対策していこうと働きかけることが大切です。
4.まとめ
今回は、パチンコホールを運営していくときに、現場で主任が取り組まなくてはならないことをご説明いたしました。 主任がパチンコホールで取り組むべきことは、まずは遊技台の情報管理です。
どんどん複雑化していく遊技台のゲーム性をしっかりと理解し、それをお客様にご説明できなくてはいけません。また、お客様が気持ち良く時間を過ごせるために遊技台の品質管理も大切です。そして、遊技台の不正管理も重要な仕事と言えるでしょう。
主任は、お客様のことを第一に考え、パチンコホールの一番の商品である遊技台のことを誰よりも把握する必要があります。 現場責任者としての責任感を持ってパチンコホールや遊技台と向き合い、細やかな気配りができる人材が、主任として転職市場でも求められている傾向にあるのです。