どちらが欠けてもエリアマネージャー失格?情報収集&分析スキル
パチンコ店の仕事・スキル 2016/5/16
パチンコ業界に限らず、エリアマネージャーという役職に就く人は自身の担当エリアの状況を熟知しておく必要があります。現在、自身が責任を持って担当しているパチンコホールがどういった状況に置かれているのかを把握することが出発点だと言ってもいいでしょう。
また、自社、担当店舗の状況を把握できていなければ深刻な事態につながる可能性があるのと同時に、他社の状況を把握できずにいることも競争に打ち勝てないといった結果につながりかねません。
つまり、より多くのお客様に来店していただくためには、担当店舗の「強み」「問題点」だけではなく、競合店の「特色」や「強み」「弱点」も把握することが大切なのです。
把握すべき自社の状況
では、自社、担当店舗が置かれている状況を把握するためには、どのような点に注目すればいいのかを考えていきましょう。
担当店舗の稼働状況、売り上げや利益といった営業数値を見ることは基本的なことですし、来店するお客様の層を把握することも大切になる他、担当店舗周辺における今後の住宅・マンションの建設予定や街の開発予定を踏まえて、この先の来店者数や売り上げの見通しを立ててみるのもいいでしょう。
いずれにしても、担当店舗の状況をしっかり把握できてこそ、店舗をさらに良くしていくためにはどこを改善するべきなのか、またはどんな強みがあって、それをより一層伸ばすためにはどのような投資を行い、どこに注力すべきなのかが見えてきます。
把握すべき他社の状況
次に、競合他社が置かれている状況を把握するためには、どのような点に注目すればいいのかを考えていきます。ここでも稼働状況をはじめとして、販促・広告の頻度やサービスのクオリティ、人材の充実度など、多くの情報に目を向ける必要が出てくるでしょう。
自社だけではなく、他社のことも把握すればエリアの全体像がより鮮明に見えてくるということにもつながるのです。 さらには、エリア内での新規出店や既存店のリニューアルオープン等についての情報をイチ早くつかめば、適切な対抗戦略を立てることができます。逆に言えば、どれほど自社の担当店舗をしっかり把握していても、競合他社のことを理解していなければ、効果的な戦略を立てることができないのです。
例えば、担当店舗をより良くするためのアイディア・戦略を打ち立てたとしても、競合他社がまったく同じことをしているようではお客様へのアピールにはつながりません。特に、導入する新台や機種構成で差別化が図れないのなら、別の点で担当店舗の強みを前面に出す必要があるります。
意思決定の重要性について
自社と競合他社の置かれている状況を把握することは重要ですが、それ以上に重要なのが「意思決定」です。自社と他社の情報を数多く集め、分析しても、それをもとにして戦略を立て、実際に行動を起こすことができなければ意味がありません。
また、その際に「どのような意思決定を行うのか」という点が大切であり、間違った「意思決定」「選択」は、競合他社との競争における敗北を意味します。意思決定の失敗は、場合によってはホールを存続の危機にさらしてしまう危険性もあるのです。パチンコ台の価格を考えれば、シマ単位での新台導入や旧台をまとめて撤去するだけでも大きな金額が動くことは想像に難くないでしょう。
エリアマネージャーとして適切な意思決定をするためには、決して情報収集を疎かにはできません。それと同時に、情報を的確に分析するスキルの習得も求められています。
まとめ
転職や昇格によってエリアマネージャーを目指すのなら、役職名が示す通り「エリア全体」を熟知するための視野の広さが必要になります。
ただし、情報集めは役職や職務を問わず、ちょっとした意識の変化さえあれば誰もが簡単にできることです。 例えば、休日には近隣の競合店舗をのぞいてみたり、担当店舗の周辺を歩いて街の開発状況を確認してみたり……。または、駅の掲示板に貼ってあるパチンコホールのポスターをチェックするだけでも、どれくらいの頻度で、どのような新台を入れる傾向があるのかを把握できます。
そうしたフットワークの軽さや視野の広さがあれば、やがては店長やエリアマネージャーになった際にも的確な分析を行い、効果的な戦略を打ち立てることができるでしょう。