自身の強みを活かした転職事例
転職雑記 2016/8/4
現在、パチンコホールを経営する企業は約4,000社になります。その中には店舗展開を積極的に進める企業もあれば、親族経営から脱却できず、経営者のトップダウンで営業を続ける企業など、さまざまな形態が見られます。
企業側が中途採用をする理由は、人員不足の補填、即戦力のキャリア採用を求めるケースと複数ありますが、企業や店舗のウィークポイントを補うことを目的としている場合が多いと言えます。
時には、会社全体の変化を求めて中途採用を行うケースも見受けられます。 今回は、自身の経験を活かして新しい職場へ転職をした事例を紹介します。
1.転職背景
今回ご紹介するのは、パチンコ業界で15年勤務されていたYさん。それまでにパチンコ企業3社で勤務し、各社で店長職を経験されていました。また、過去には業界1位の企業にも在籍し、理念作りやモデル店作りにも貢献された経歴の持ち主です。
前職ではエリア長を任され、現場の最前線で勤務し、会社の屋台骨を支えてきました。転職を考えたのは、年々店舗規模が縮小し、稼働低下が著しい中、会社の将来に対して不安を覚えたことがきっかけです。
家庭の事情から、勤務地の大幅な変更や年収の低下は譲れないところでしたが、4社面接を受け、関東で5店舗を経営する企業から内定を勝ち取り、入社されました。
2.Yさんが入社した企業の現状
Yさんが入社した企業には、店舗の店長として働く人材ではなく、一から会社の風土作りができる人を採用したいという狙いがありました。この企業は、5店舗を経営していますが、企業理念・経営方針がなく、家族経営で営業を続けている企業です。
店舗拡大したいという熱い思いはあるものの、どうしても上手くいかず、いろいろと模索している企業でもありました。 ただ、企業を経営していく上で、理念がないことは企業として大きな問題だと捉えており、そこを明確にし、運用させていくことができる人材を求めていました。
そのため、入社条件は、企業理念の作成と、その理念を社員に浸透させていくこと。難題ではありましたが、経営に対する社長の熱い思いと真剣さがどこの企業よりも強かったところがポイントとなり、Yさんは入社を決意したのでした。
3.入社後の活躍
入社当初は、旗艦店の店長として配属され、さまざまな分野における改善に尽力されたYさん。特にスタッフ育成には力を入れたそうです。
それまで、その企業の社員は、きちんとした社員教育を受ける機会がありませんでした。そのため、社員はパチンコホール内での自分の動き方に常に不安があり、中には自分の役割も把握できていない……という方もいる状態だったため、当然のように個人個人の能力は大きなバラツキがありました。
Yさんがスタッフ教育の一環として、自分の転職経緯と、今現在、会社が社員に求めているものや目標を伝えたそうです。すると、日に日に全員の目が輝き始めて業務に励み出したそうです。 このようにパチンコホールでの実績が認められ、今後は当初の予定通り、社長の右腕として本格的に理念の作成と会社の仕組み作りを担うことが決まっています。店長としての業務が評価され、次のステップが用意されたことにより、自身のモチベーションも非常に高くなっているようです。
このYさんの事例は、自分の強みを活かし、さらなる成長が見込める企業に入社した転職事例になります。転職する前よりも、自分の力が最大限に発揮できる現場なので、働くことに対するモチベーションが上がっているようです。この先もさらにYさんは会社とともに成長を続けていくでしょう。
4.まとめ
低玉貸し営業の広まりや広告規制の強化など、パチンコ業界を取り巻く環境はここ数年で大きく変わってきています。そのため、企業の状況も常に変化しており、求めている人物像も多様化していると言えるでしょう。
自身のキャリアアップを考えて転職をする上で、今までしてきた経験を整理し、強みを把握することはとても重要になってきます。そして、「この力を活かして、会社にどのような形で貢献していきたいか?」を今一度しっかりと考え、入社を希望する企業の現状と照らし合わせてみることが、転職を成功させる大きなポイントなのです。