パチンコホール主任の主な業務内容とは?
パチンコ店の仕事・スキル 2016/8/30
「どの役職がどんな業務を行うのが一般的なのか?」「他の企業はどのようにしているのか」を知りたい経営者や人事担当者の方は比較的多いと言えます。それは何も役職者のみではなく、実際に現場でホール業務を担当しているスタッフたちも例外ではありません。自分たちが任されている業務領域は、他の企業のスタッフと比べてどうなのか?多いのか少ないのか?ということを気にしているスタッフもたくさんいるのです。
そこで今回は、役職者ごとにどの業務を任されているかを調査したアンケートの回答をもとに、中でも主任の仕事についての考察を書いていきたいと思います。調査については、パチンコホール業務を51項目に分け、それぞれの役職者がどの業務を任されているのかをアンケートしたものです。
1.主任は教育トレーナー
アンケート結果を見てみると、主任は店舗の大きさに関わらず、少なくとも二つの業務内容に大きく携わっていることが分かりました。 一つ目が、ホールスタッフの育成面に関しての業務です。アルバイトや一般社員の教育トレーナーのような立ち位置で業務にあたっていることが多いようです。
小規模のパチンコホールならば、なおさらその側面が強くなってくる傾向がありますが、社員・アルバイトの育成計画、勤怠管理は多くの企業で主任が関わっています。 営業中、どのスタッフがどこのポジションで業務を行うかという人員配置や業務作業割り当てに関しても、店長よりも主任がメインで行っている企業が多くあります。当然のことそれは、店舗状況と社員やアルバイトスタッフのことを知らなくては、上手く業務を割り振ることはできません。つまり、社員やアルバイトスタッフなどの勤務状況を一番よく把握しているのは、主任であると言えるのです。
2.主任は店舗管理者
そして二つ目が、営業中のホール運営に関わる管理業務です。どのような企業の規模であっても、主任が店舗の鍵のみならず、遊技台、精算機などの鍵を管理していることがアンケート結果から分かりました。店舗営業中に関係する大部分の鍵を主任が管理していることから、実質、主任が営業中のパチンコホールの管理をしていると言っても過言ではないでしょう。
また、営業終了後の日報作成に関しても、多くの企業で主任の業務として割り当てられています。営業中のみならず終了後も、主任が売り上げや稼働の数値を把握し、状況管理、及び以降の店舗運営について考えていかねばならないのです。
3.店舗規模と担当業務量には関係性がある?
様々な企業での主任の業務を、店舗規模別に比較してみると、店舗規模が大きければ大きいほど、役職者の担当業務量は少なくなり、業務の負担は軽くなっていることが分かりました。それは、主任も例外ではありません。運営店舗数が多くなればそれだけ業務をマニュアル化する必要が出てくるため、ひとりひとりの業務範囲が狭くなってくるのです。
しかし、その分だけ、その分野でのスペシャリストになる必要が出てくると言えます。実際、企業規模が大きいほど、主任が社員やアルバイトなどの育成計画を立案しているというデータを出ています。 それに対して、店舗規模が小さいほど、ひとつの役職が担う業務は多くなっていきます。忙しさはありますが、その分取得できるスキルも多くなってくると考えても良いでしょう。 運営店舗数によってこのような差があるということは、転職を考える上で、重要な点と言えるかもしれませんね。
4.主任は営業中のホールの責任者
企業規模によって、担当業務の広さに差はありますが、主任という役職は、どの役職よりも一番、営業中に関わる業務に携わっていることが分かりました。主任がパチンコホール現場のことを最も把握し、営業中には責任者としての役割をしっかり果たしていく必要があります。主任になるためにはホールの責任者になる自覚が必要であり、そのための考え方を身に着けなくてはいけないのです。
5.まとめ
主任の主な担当業務は、運営店舗数によって多少の業務領域の違いはあれど、①ホールスタッフの育成②営業中のホール運営の二点が挙げられます。社員やアルバイトスタッフのことをよく理解し、どのスタッフをどのポジショニングにするか?ということや、ホール運営に関する鍵の管理、また、数値管理と今後の指針を定めることも主任の大きな仕事のひとつです。
主任を目指している方は、一度自分の持っているスキルと見比べてみて、足りない面がないかを考えるのもいいかもしれません。