転職とマイナンバー
転職雑記 2025/12/2

転職して新たな職場に入社する際、「マイナンバー(個人番号)」や「マイナンバーカード」の提出を求められることがあります。
企業側にとっては各種手続きに必要な情報ですが、転職者にとっては個人情報の取り扱いやプライバシーへの不安から、提出に抵抗を感じる方も少なくありません。
この記事では、転職時にマイナンバーの提出を求められた場合の疑問や注意点について、制度に基づいてわかりやすく解説します。
安心して転職活動を進めるための参考にしてください。
1. マイナンバーの提出は必要?
原則として、マイナンバーの提出は必要です。
現在、健康保険や厚生年金などの社会保険、雇用保険の資格取得手続き、源泉徴収票の作成など、多くの行政手続きにマイナンバーの記載が求められています。
また、企業によっては就業規則や入社書類に「個人番号の提出」が明記されている場合もあります。
企業は、これらの法令に基づく手続きのために従業員のマイナンバーを収集する必要があるため、マイナンバーの提供は実務上、避けられないものと考えましょう。
2.マイナンバーが必要な主な手続き
転職時にマイナンバーが使用される代表的な手続きは以下の通りです。
①社会保険の資格取得(健康保険・厚生年金)
②雇用保険の資格取得
③労災保険関連の手続き
④源泉徴収票の作成
⑤支払調書の作成
⑥確定申告(本人が行う場合)
なお、社会保険の加入に際しては、基礎年金番号や住民票の情報でも一部手続きが可能な場合があります。
どうしてもマイナンバーの提示が難しい事情がある場合は、まずは企業に相談してみましょう。
3.マイナンバーの提出を拒否できる?
法律上、本人がマイナンバーの提供を拒否すること自体は禁止されていません。
しかし、企業は法令に基づく手続きを適切に行う義務があり、そのためにマイナンバーの収集が求められます。
提出を拒否した場合、企業が行政手続きに支障をきたす可能性があるため、やむを得ない事情がない限り、正当な理由がなければ提出するのが現実的な対応です。
一部の企業では「マイナンバー提供拒否確認書」などの提出を求めることもありますが、これは企業独自の対応であり、法律で義務付けられているものではありません。
4.マイナンバーで職歴がバレる?
マイナンバーから過去の職歴が転職先に知られることはありません。
マイナンバー法により、企業は社会保険や税務手続き以外の目的でマイナンバーを利用・取得することが禁止されています。
マイナンバーを通じて、これまでの勤務先や退職歴が企業に伝わることはありません。
5.マイナンバーで家族構成が知られる?
家族構成や扶養情報も、マイナンバーだけから転職先に伝わることはありません。
ただし、扶養控除などの申請において家族のマイナンバーを記載することがあるため、その際に限り情報が伝わることになります。
6.マイナンバーで副業がバレる可能性は?
マイナンバーの提出そのもので副業がバレることはありませんが、確定申告の際に住民税の徴収方法によっては副業が判明する可能性があります。
例えば、住民税を「特別徴収(給与天引き)」とした場合、主たる給与所得と副業の所得が合算され、会社側に通知される税額が高くなることで気づかれることがあります。
副業をしている場合は、住民税を「普通徴収(自分で納付)」に変更することで、会社に知られにくくなります。
ただし、就業規則で副業が制限されている場合は、事前に会社に相談しておくことが望ましいです。
7.マイナンバー提出時の注意点
提出時には以下の点に注意しましょう。
利用目的の確認:会社から提示される利用目的の説明文書を必ず確認しましょう。
暗証番号の管理:マイナンバーカードの暗証番号は提出に必要ありませんが、個人情報保護のため厳重に管理しましょう。
個人番号の控え:書類作成の際に再度必要となることもあるため、自分で番号をメモしておくと便利です。
8.まとめ
マイナンバーは、企業が法令に基づき必要な手続きを行うための重要な情報です。
提出にあたっては不安もあるかもしれませんが、適切に管理される仕組みが法令で整備されています。
疑問や不安がある場合は、企業の人事担当者に確認するようにしましょう。
安心して転職活動を進めるためにも、マイナンバー制度について正しく理解しておくことが大切です。












