自分の強みを知ることが、転職活動成功への第一歩
転職雑記 2016/10/18
転職後、持ち前の営業力が認められてパチンコホールの店長に出世したAさん。先日、そのAさんと偶然会い、様々な話を聞くことができました。
ここで言う「営業力」とは、様々な数値をもとにしてパチンコホールが具体的に何をするべきなのかを見つけ出し、会社の利益につなげていくことを指します。Aさんが優れていたのは、パチンコホールの稼動率を上げていくための発想や会社の現状を把握する力です。実際、Aさんはパチンコホールの営業数値を上げるためのロジックをしっかり確立していました。
そんなAさんを例に挙げ、強みをはじめとする自身の資質を理解することがどれほど大切なのかをお話したいと思います。
1.自身の強みを知る大切さ
転職後の話を聞いていると、Aさんについて、ふと気づいたことがありました。
一つめは、パチンコホールの営業数値を上げることには大きな自信を持っている。二つめは、組織を作ったり、スタッフをまとめたりするのは苦手かもしれない。それを思い切って本人に聞いてみたところ、「その通りです」という返答でした。
また、苦手な分野に関しては転職先ではあえて深く考えず、あまり意識しないようにしているらしいのです。そもそも転職する前の会社ではホールスタッフをまとめ、組織化することに何度もチャレンジをしたものの、思うように結果が出せなかったと言っていました。
そして、Aさんは転職活動を通して自身の強みが明確になっていく中で、未熟なときに苦手分野を克服しようとして多くの時間を費やすのは効率が良くないと考えたのです。その時間を、むしろ強みをどんどん伸ばすために使った方が良いと考え、実際に転職先のパチンコホール企業では自分の長所を伸ばすことに注力したそうです。その結果、しっかり成果を上げたAさんは店長まで上り詰めることができました。
特に求人企業が即戦力を求めている場合、壮大な目標や夢を語るよりも、転職先で自分がどのように貢献できるかという現実的な視点が大切になります。その際には自身の強みを含む、資質をきちんと把握しておくことがより重要なのです。
2.自身の強みを知り、決断する
Aさんの決断と行動はとても素晴らしものでした。
自分のことを深く知り、自身のスキルをもっと上げるためには何をすべきかをきちんと判断しているのです。パチンコ業界で働き、日々成長していくためには短所を補うよりも長所を徹底的に伸ばすべきだと考えたAさん。それによって、Aさんにしかできない仕事が生まれ、会社に評価されて店長に昇進したのです。
Aさんは、組織作りが得意な人が側にいれば自分が無理にその仕事をする必要はなく、安心して任せている間に、自分はパチンコホールの営業数値を上げることに特化した仕事をしようと考えたはず。
実際、Aさんが今勤めているパチンコホールでは、部下の副店長が組織化にかかわる仕事に長けており、お互いに協力してホール運営に励んでいるそうです。
3.人それぞれ、違う強みがある
人は、それぞれに違った特徴があります。そうした個性によってはパチンコホールで働く中で「向き・不向き」がはっきり出てきます。
Aさんのように自身の強みをはっきり言葉にできる人は決して多くありませんが、転職活動や転職相談を通して強みが明確になっていく人は意外と多いものです。自身の強みを言葉にするのは、転職活動においてだけではなく、パチンコ業界で仕事をしていく上でもとても重要になります。
もともと、しっかり自己分析をしていたわけではなかったAさん。しかし、転職活動を通して「パチンコホールでの業務における自身の強み」が明確になったことで、パチンコ業界でよりいっそう輝ける存在になりました。
適材適所を実現してこそ、組織全体の効率化と利益最大化が果たせる。これは、パチンコ業界に限らず、どんな業界でもすべての人に当てはまるのではないでしょうか。
4.まとめ
就職活動をするにあたっては、面接においてありきたりな模範解答をしたり、自分を大きく見せようとして壮大な目標を語ったりする人もいるものです。しかし、そうした受け答えは「単なるその場しのぎだ」と面接官に見抜かれてしまいます。
人には個性が、企業には社風があり、それぞれが置かれている状況は千差万別。その中で求人企業において、転職希望者がどのように貢献できるかをアピールするためには、きちんと自己分析をしておくことが大事なのです。
皆さんは自分の強みを知っていますか? その強みを今の職場や転職先でどのように活かせるかを日々考えていますか? ステップアップやキャリアアップにつながる満足度の高い転職を果たしたいのなら、知っているようで知らない自分のことを分析し、強みを把握することから始めるといいでしょう。