採用担当者の行動に隠された"意図"と"本音"
転職雑記 2017/2/21
求人企業が行う面接に同席している中で最近は特に思うことがあります。それは何かと言うと、求人企業の採用担当者が以前よりも面接を受けに来た転職希望者を深く知ろうとする姿勢を持っていること。そうした求人企業の採用担当者の姿勢が変化しているというのは何となく感じられるというものではなく、明確に行動の変化に表れているのです。
以前であれば、面接が終わった後は求人企業側から面接を受けた人に対する印象の報告しかありませんでした。しかし最近では、面接終了後に求人企業側から面接時の転職希望者に対する質問事項についてアドバイスを求められることがあります。
なぜ、そうしたことをするようになったのでしょうか。その裏には、効率的かつ良い採用活動をしたいという強い意志があるのです。今回は採用担当者がどのような本音を抱えているのかをご紹介すると共に、転職希望者がどのような意識で面接に臨めばより良い印象を与えることができるのかを考えてみたいと思います。
1.自社の魅力を伝えたい
面接終了後、求人企業の採用担当者からよく聞かれる質問は二つあります。一つめは、「弊社の魅力をきちんと伝えることができていたでしょうか?」というもの。面接の様子を見ていた人の客観的意見を参考にしたいという姿勢があるのです。面接を受けている人の反応を見れば、求人企業側の説明や思いがきちんと伝わっているのかが一目瞭然。
多くの求人企業は、例えば『主任職を経験した30歳前後の即戦力になってくれる方』など、ピンポイントな採用を考えています。近年では、その傾向がますます強くなっており、多くの企業が同じようなキャリアを持っている方を奪い合っている状態だと言うこともできるのです。そのため、思うような人材を採用できていない求人企業も増えており、納得のいく採用活動をするためには一人でも多くの転職希望者に自社の魅力を伝え、もっと興味を抱いて欲しいと考えています。
2.転職希望者を深く知りたい
求人企業の採用担当者からよく聞かれる質問、その二つめは「転職希望者をより深く知るためにはどんな質問をすればいいのでしょう?」というもの。採用担当者は面接のプロですが、そんな人たちでも様々な人の意見を聞いて、より良い採用活動の実現につなげたいと思っています。
人が足りないので今すぐ採用したいからといって、「入社してくれるなら誰でもいい」というわけではありません。社風を理解し、現場で存分に力を発揮して働き、いずれは会社を支える要職に就いて自社の発展に大きく貢献して欲しいと考えています。そのためにも、面接という限られた時間の中で転職希望者のことを的確に理解するためには、どのような質問が良いのだろうかと試行錯誤しているのです。
ありきたりな質問ばかりでは、模範解答を丸暗記したような答えしか返ってこない恐れがあります。しかし、ときには鋭く切り込むような質問をしたり、意表を突いた質問をしたりすることで、転職希望者の素の顔や本音を知ることが可能になるでしょう。
3.面接を無駄にしないためには…
採用担当者と話をしたときに強く感じるのは「求人企業は採用活動をとても大切にしており、自社のパチンコホール運営の現状にマッチした人を採りたいと考えている」ということ。だからこそ、求人企業は自社のことをしっかりと伝え、それと同時に転職希望者のことを深く理解し、相思相愛の関係なのかを判断しようとしています。
ですから、求人企業について知りたいことがあれば、どんどん質問してもいいのです。「こんなことを聞いてもいいのだろうか」「質問しすぎると鬱陶しく思われないだろうか」などと考えることなく、疑問や不安を一つひとつ潰していくようにしましょう。むしろ疑問を抱えたままで入社して、あとで「失敗した」「確認しておけば良かった」と後悔することで企業と社員の双方が不幸になってしまう可能性もあります。
4.まとめ
採用担当者からの質問に対しては的確に答えることが大切です。たとえどんなに饒舌に語ったとしても、質問に対する答えを述べないまま話が逸れていって、見当違いの着地点にたどり着くようでは考えものです。
また、面接で上手に自己アピールをするためには、自身の今までの経験を整理して話す力が必要になります。採用担当者は、セールスポイントをしっかり話せる転職希望者に興味を持つ傾向があるというのを忘れないで下さい。
面接は「相手からの質問に対して答える」という意味では受け身になりがちですが、実際にはしっかり自己アピールする「攻めの姿勢」を見せることが大事なのです。求人企業について色々と調べ、理解を深めることも重要ですが、それと同じくらい自己分析にも力を注いで面接に臨めば、内定をグッと引き寄せることができるでしょう。