経営ビジョンがない企業なんてひとつもない!
転職雑記 2017/5/23
パチンコ業界に限らず、仕事を続けていく上で必要なことが2つあると私は思っています。一つ目は、年収や立地などといった、自分の生活に密着している部分です。こちらは言うまでもないでしょう。
二つ目は、自分が会社の経営ビジョンに共感しているどうかということです。意外と見落とされがちですが、この二つ目は、かなり重要なのです。私もパチンコ業界での転職のお手伝いをするまでは、生活に密着している部分だけに重きをおいて考えていました。実際に新卒として会社選びをするときにも、会社の経営ビジョンなど、ほとんど意識していませんでした。
しかし、パチンコホール企業に入社した後、早期退職を決める人の多くが「会社のビジョンや考え方がわからない」ということを語っていました。私もこれまでパチンコ業界で多くの転職希望者と会ってきた中で、実際に、「会社のビジョンに共感できないから、モチベーションが保てなくなり、早期退職をして転職を決めた」という主任にお会いしたことがあります。
1.見えないビジョン、なぜ?
なぜそのようなことが起こるのでしょうか。
理由はさまざまで、「パチンコホール企業の考え方が、根本的に自分の思っているものと違った」「上司が変わり、考え方が変わった」など、いろいろあります。その中でも意外と多い理由が、「そもそもパチンコホール企業側から、ビジョンや考え方を発信されていない」というものです。
就職や転職をしたての頃は、パチンコホール働き始めたばかりの一般社員などならば猶更、日々の業務に追われて今後のことまで考える余裕なんてない人がほとんどです。そのため、「会社のビジョンがわからずに不安……」という悩みを抱えている人はあまりいません。
しかし、主任以上の役職者になってくると、自分が負わなくてはいけない責任が増えていき、会社の考え方に意識が及ぶ傾向がありす。主任や店長になって、数値責任を負っていると、やはりノルマ達成が一番にパチンコホール企業から求められるようになり、今後のビジョンに強い不安を感じ始めてしまうようです。考えてみれば当然のことです。ビジョンや考え方が見えない会社に、「これをしてくれ、あれをやってくれ」「ノルマ達成」と言われても、「本当にこれでいいのか?」と疑問に思う一方です。
2.仕事を続けるのに必要なこと
そんな時、大切なのが、前向きなビジョンを語ってくれる上司がいることや、会社がしっかりとビジョンを伝えることです。パチンコホール企業によっては、ビジョンを経営陣が明確に示していない場合もあります。しかし、私が知る限り、会社というものには大抵経営ビジョンがあり、会社運営の軸として、大切にしているはずです。
パチンコ業界だって同じこと。業界内で求人を出している多くのパチンコホール企業と会ってきましたが、会社として、ビジョンがない企業は一つとしてありませんでした。しかし、主任をはじめとする部下たちに、それがしっかりと伝わっていない企業があることは否めません。逆をいえば、ちゃんと伝わっていないだけで、「有る」はずなのです。
もし、転職を決めたポイントが、「会社のビジョンが見えないこと」だけの場合は、会社のビジョンを知る機会さえあれば、もしかしたら決断は変わっていたのかもしれません。本当はあるのに、きちんと伝わっていないだけで、すれ違いが起こっているのならば、これはパチンコホール企業、転職希望者、どちらにとってももったいないことです。だからこそ、前向きなビジョンを語ってくれる上司がいたり、会社としてしっかりとビジョンを伝える場があったりすることが大切になってくるのです。
3.まとめ
綺麗事に聞こえるかもしれませんが、「この会社のために」「この人のために」という想いは、とても大きな力になります。1人だけなく、同じ想いを持っている人が10人、100人、1000人……と集まれば、それはとても強い組織になります。
入社してみなくてはわからない部分があるとは思いますが、会社のビジョンを聞くだけでも、何かしら感じるものはあるはずです。運命的にそのビジョンに共鳴することもあるでしょう。転職を考えて実際に動いているのであれば、ぜひ、求人企業を選ぶ参考にしてみてほしいと思います。