退職理由一つで不採用と言われてしまう本当の理由
転職雑記 2017/8/9
先日、パチンコホール企業の面接を受けた転職希望者が、ある一つの発言のせいで求人企業から不採用という結果を出されてしまいました。
その転職希望者・Eさんは30代後半で、パチンコ業界歴10年以上です。前職で働いていたパチンコホール企業では、店長として働いていました。店長としてのスキルや経験などは、求人企業が求めている基準に達しており、面接でも、質問に対して自分の意見をきちんと話せていました。しかし、ある質問を受けたときの受け答えによって、不採用となってしまったのです。
それまでうまくやっていた面接で、不採用という結果を出してしまうような受け答えとは、いったい何なのでしょうか。それが起こったのは、退職理由について質問を受けたときのことです。
1.退職理由に対する求人企業の印象
求人企業から、前職のパチンコホール企業の退職理由についての質問を受けた際、Eさんは、「降格人事があって、再度店長に上がる見込みがなかったので、心機一転、違う環境でチャレンジしたいと思ったからです」と答えました。これを聞いて、みなさんはどのように感じるでしょうか。その退職理由を聞いて、求人企業側は、下記のような印象を受けたそうです。
・「挫折を味わったから、諦めて辞めました」と言っているように感じてしまった。
・「這い上がろう」という気持ちを持てない人なのではないか。
・既に退職しているが、計画的ではないように感じられる。
・「働きたい」という強い気持ちが感じられない。
・人事に対して悲観的な気持ちを持ちすぎて、当社に入社してもすぐに辞めてしまいそうだ。
・打たれ弱いところがあるように感じた。
求人企業からたくさんの意見が出ましたが、それはどれも転職者にとって、とても厳しい意見ばかりでした。特に、転職希望者の「働く意識」に対する指摘が多くありました。
2.転職理由から、何を見ているか?
Eさんの転職理由は、「心機一転して、チャレンジしたい」と、一見、前向きな印象を与える言い回しです。しかし、実は、求人企業に良い印象は与えられていません。むしろ、上記から分かるように、悪印象を与えてしまっているのです。
それは、「自分が置かれている状況に対して、どのように行動してきたか」や「問題が起こったとき、どのような対応をしたか」がまったく見えてこないからです。特に、店長経験者であれば、会社から一つのパチンコホールを任せられていた人です。「良くない結果が起こったあと、どのような対処をするか」という部分は、求人企業側は非常に重視します。ある程度、期待されているといってもいいでしょう。そして、「うちの会社に入ったら、どんな働きをしてくれるのだろうか」と、想像します。そのビジョンが描けないと思ったり、「店長」としての、仕事に対する意識が低いと感じてしまったりしたとき、求人企業側は、不採用という結論を出してしまうのです。
店長は、起こった出来事に対して、自分自身が行った行動も踏まえて、退職理由を話す必要があります。それは、他の求人企業の面接でも同じです。みなさんが思っている以上に、退職理由の伝え方を重要視する企業は多いのです。嘘をついては駄目ですが、多少言い方には気を付けた方がいいでしょう。
退職理由は、ともすれば、大きな自己アピールにも繋がるということを忘れないでほしいと思います。
求人企業の面接に挑む前には、一度、「自分の退職理由はどうだろうか」ということをしっくり考えてみてほしいと思います。また、迷ったときや困ったときには、第三者の意見をもらうことが大切です。自分が見えていなかったことを、気付く可能性もあるでしょう。
3.まとめ
店長としての経験やスキルが十分にあっても、転職理由で不採用が出されてしまうことがあります。求人企業は、転職希望者の転職理由で、「仕事に対するやる気や意識」を見ていることがあるからです。特に、店長だったとなれば、相応の責任感や問題への解決能力を見られることもあるでしょう。
転職理由を考える際は、第三者に客観的な意見をもらうこともひとつの手です。迷ったときは、ぜひ、当社のパチンコキャリア転職を活用して、アドバイザーの意見を聞いてみてください。