後悔しないためには、「考えることを最後まで諦めない」
転職雑記 2017/8/3
転職時期の目安として、「30歳がひとつのターニングポイントだ」としばしばいわれています。これは、何もパチンコ業界に限った話ではありません。他のどんな業界でも同じです。なぜ、30歳がひとつの区切りなのか、理由は二つあります。
一つは、30歳という年齢は、人生設計について考え始める時期だということです。転職など、仕事関係のことだけではなく、結婚や家の購入など、転職希望者自身が、人生の分岐点に立っていることが多いです。
もう一つは、求人企業からの評価を受けやすい年齢だということです。大学を卒業して新卒でパチンコホール企業に入社した人であれば、約8年間、正社員として現場で働いていたことになり、「ある程度、経験やスキルを積んでいるはずだ」と、求人企業側は考えるのです。他にもいくつか理由がありますが、大きくわけるとこのふたつです。
今回は、このように、ひとつの節目である「30歳」という年齢で、パチンコホール企業の転職を迷っていた主任・Kさんの話をしたいと思います。
1.転職に悩む主任・Kさん
相談をしにきたKさんに詳しく話を聞くと、「今働いているパチンコホール企業は、店長以上の役職が詰まっていて、主任までは順調にキャリアアップできたけれど、正直、この先はまったく見えてこないんです。私と同じように、30代の主任がとても多く、今後が非常に心配です。……ただ、給料は結構もらっているんですよね」と言っていました。
Kさんは、確かに、パチンコ業界の主任職の平均給与額よりも、1.5倍近い額の給与をもらっていました。パチンコ業界の主任の中で、自分は高い給与額をもらっていると分かっていながらも転職を考えたのは、「今働いているパチンコホール企業に対しても、自分の将来に対しても、とても閉塞感があり、今後の見通しが悪いから」という理由からでした。ある人が聞けば納得し、ある人が聞けば甘いと思う転職理由かもしれません。
2.自分で考えなくては道は拓けない
そして、Kさんは、私にこんな質問をしてきました。「私は、転職した方がいいんでしょうか?」と。
難しいところですが、私は「自分が置かれている状況に対して、自分自身で考えなくてなってしまっては、どうにもなりません。もう一度、自分の気持ちをよく考えてみましょう」と伝えました。転職をする・しないは、結局、自分で決めなくてはいけないことなのです。正直、「このような言い方をしてしまって、突き放されたと感じてしまわないだろうか」と心配に思いました。しかし、Kさんは、「そうですよね。もう一度、自分でしっかり考えてみたいと思います」と言ってくれました。
3.迷ったときこそ自分自身のことを考えてほしい
パチンコ業界で多くの転職者のお手伝いをしてきましたが、その中で、「自分の置かれている状況を客観的に確認すること」「今後自分がなっていきたい未来像を持つこと」の重要性を強く感じてきました。
私が転職のお手伝いをした人の全員が、実際に転職したわけではありません。当然のことながら、転職をせずに、今働いているパチンコホール企業に残ることを決意した転職希望者もたくさんいます。しかし、転職をしても、しなくても、久しぶりに会って話をしたときに明るく現状を話してくれる人は、最後まで自分自身について考え続けていた人たちです。
その後、Kさんは、転職することを決めました。そして、給与は多少下がってしまいまったものの、結果的に、自分自身が納得できるパチンコホール企業から、内定をもらうことができました。Kさんは、今でも、転職先のパチンコホール企業で働いています。転職をするべきかどうかを考えた結果、今のパチンコホール企業に残っても、転職しても、しっかりと考えた上での結果なら、後悔はしないでしょう。大切なのは、すぐに投げ出さずに、満足のいく答えを見つかるまで考えることなのです。
4.まとめ
「30歳」は、どの業界においてでも、大きなターニングポイントになります。それは、人生設計を考え始める時期だから、求人企業から評価されやすい時期だから、という理由が挙げられます。
転職について、この年齢のときは、特に悩んでしまうかと思いますが、諦めずに最後まで自分で考えるようにしなくてはいけません。自分自身のことは、人に任せず、自分できちんと決断するようにしましょう。