転職経験が多くて大丈夫!大切なのは伝え方
転職雑記 2017/7/27
先日、かなり多くの転職経験がある30代の主任・Kさんが、当社のパチンコキャリアに相談にいらっしゃいました。ご自身でも、パチンコ業界での求人企業を探して転職活動をしていたそうですが、思うように結果が出ず、パチンコキャリアに登録したそうです。
Kさんは、転職がうまくいかない理由を職歴の多さだと考えていました。しかし、話を聞いているうちに、原因は、職歴の多さではないと私は感じたのです。Kさんの転職活動がうまくいかなかった理由は、「それまでの転職理由を客観的に分析して伝えることができていなかったから」です。
1.大切なのは、伝え方
もちろん、転職回数は、多いより少ない方が求人企業もいい印象を持ちやすいかもしれません。しかし、だからといって、職歴が多いから必ずしも転職活動が不利になるかといったらそうではないのです。
大切なのは、転職理由の伝え方です。
嘘をつけばいいということではありませんが、ストレート過ぎる言葉で伝え過ぎてしまうのも考えものです。聞き手が、それに対して不信感を抱いたり、「この人を採用しても、もしかして、また同じ理由で転職してしまうのでは?」と思われたりしてしまうような理由は良くありません。「自分がその転職理由を聞いたらどう思うか」を考えてみるようにしてください。ここさえ押さえておけば、たとえ転職回数が多くても、ある程度、求人企業に与える印象が大きくマイナスになることはないでしょう。
例えば、前職の退職理由が人間関係だったとします。それをそのまま、「一緒に働いている人と馬が合わなかったから辞めました」「上司とうまくいかなかったので辞めました」と伝えるよりも、相手を一方的に悪く言うのではなく、「自分自身でもできることがあったのではないか?」などといった、自省の思いや、「もっとこうすることができた(もう同じ間違いはしない)といった気持ちを伝えることが大切です。これを伝えるか否かで求人企業側が受ける印象は大きく変化します。
場合によっては、転職理由が転職者自身のアピールポイントになり得ます。自己アピールの場にもなるのです。こうして、不利になると思いがちなポイントがむしろ強みへと変化していくこともあります。しかし、相手にきちんと自分の思いを伝えることは、決して簡単なことではありません。特に、転職理由となると、人間関係、職場環境、給与関係、福利厚生など……人によっては、あまり思い出したくないものになっていることもあるでしょう。
一言で、終わらせてしまいたい場合もあるかもしれません。そこで、「自分が求人企業側で採用する立場だったら、どう判断するか?」ということを考えてみてください。そこで、何かしらの気付きが生まれるはずです。
2.Kさんのその後
冒頭でお話した、主任のKさんとも、面接の練習をする際、話し手・聞き手それぞれのロールプレイングを行って、転職理由の伝え方を改善していきました。転職をした事実や、出来事だけをそのまま話すのではなく、「なぜそういった決断をしたのか」「どのように将来を見据えていたのか」などを深掘りして考えていき、求人企業に伝えるようにしていきました。
このようにして、転職理由の伝え方を変えてからは、パチンコホール企業の印象も大きく変わったようでした。何より、Kさん自身の意識も変わりました。心のどこかで、「こんなに転職回数があるからどうせ……」と思っていた部分があったようでしたが、こうして伝え方のトレーニングをしていくうちに、だんだんと転職経験が自信に繋がっていったようでした。
そして、Kさんは、希望通りの求人企業へ転職することができました。今でも、その新しいパチンコホール企業でのびのびと元気に頑張っているそうです。
3.まとめ
転職経験が多いことを引け目に感じている転職希望者は多くいます。「きっとすぐ辞めると思われてしまう……」などと、過度に心配してしまっているのです。
しかし、実際にそれほど転職回数を気にしている求人企業がいるわけではありません。大切なのは、「なぜ転職したのか?」という理由の伝え方です。これが採用担当者の納得できるもので、かつ、転職希望者の自己アピールに繋がるようなものであれば、転職回数が多くても大丈夫です。むしろ、プラスになることもあるでしょう。
なので、自身の転職経験を引け目だと思わずに、自信を持って伝えるようにしてください。