求人企業は「自分の会社にとって必要な人財」を求めている｜パチンコキャリア転職ニュース

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地域密着型の店舗で、まだまだこれから拡大していこうと考えているパチンコホール企業・A社。このA社が、「30代半ばまでで、数値管理のできる店長候補のような人がほしい」と相談してきました。

このような条件で転職希望者を求めている求人企業は多いので、厳しい要望です。その上、スタート月収がとても低く、役職も一般スタートでした。「絶対ここで店長になる」という強い想いを持った人でなくては、A社に入社して、一般から店長を目指して低い月収でやっていくことは難しいでしょう。

正直、私は条件や求めている人物像を聞いて、「これは厳しいかもしれない」と感じました。

１．難航する求人活動

「30代半ばまで」という年齢から見るとスキルが足りず、スキルを見ると、年齢が高い人が多くて、条件に合わない。「30代半ばまでで、数値管理ができる人で、店長候補」というA社の要望にほとんど合っている人だと、給与や福利厚生の良い他の求人企業へ転職を決めてしまう……。A社の年収を転職希望者に伝えると、面接さえ受けてくれないということも多々ありました。

焦りを感じていたある日、「37歳の大手パチンコホールの副店長」という転職希望者・Iさんが、当社のパチンコキャリアに登録することがありました。Iさんのことを知り、私は「もしかしたら、A社に紹介できるかもしれない」と感じました。

２．大手パチンコホール副店長のIさん

Iさんの転職理由は、「今のパチンコホールでは、ポストが埋まっていて店長になれない」ということでした。Iさんは、今働いている大手パチンコホールでの給与や福利厚生を手放してでも、「パチンコホールの店長になりたい」という明確な目標を掲げていました。自分自身のパチンコ業界での経験やスキルを活かして、パチンコホール企業を良くしていきたいという想いを持っていたのです。A社の状況や条件にも合っていると感じました。しかし、Iさんは、37歳。A社が希望している「30代半ば」という条件からやや外れてしまっていました。

しかし、A社に、Iさんのことを説明すると、「総合的に見て、Iさんはとても良い人財に見える。年齢ばかりにこだわっている場合じゃないから、一度会ってみたい」とのこと。希望とは異なる年齢でしたが、Iさんのパチンコ業界での経験やスキルを考慮して、面接することになりました。

結果、Iさんには内定が出て、A社に入社を決めました。その後Iさんは、入社後約3ヶ月で店長になるとう異例のスピード昇格をしました。それは、「店長になりたい」というIさんの強い気持ちと、「会社を良くしていきたい。そのための人財がほしい」という求人企業のニーズがマッチした結果です。

確かに、大手パチンコホールの副店長となると、年収はある程度高く、仕事に対する自信も大きいです。ただし、Iさんはそれよりも、「店長になって、自分の力で会社を変えていきたい」という気持ちがありました。なので、まだこれから伸びていくパチンコホール企業であるA社でうまくやっていくことができたのです。

Iさんは、今でもA社で店長として頑張っています。先日、A社へ訪問したときに、「Iさんは本当に頑張ってくれているよ。うちの会社にとってなくてはならない存在だ」という話も聞いたばっかりです。

３．まとめ

よっぽど無茶な条件でなければ、希望条件にあった転職希望者は、いつかは見つかるはずです。それは、転職希望者にとっても同じことで、希望条件に合った求人企業は見つかるでしょう。しかし、厳しいことを言うようですが、その転職希望者やパチンコホール企業が、自分を必要としてくれているとは限りません。なので、自分の希望と相手の希望、どれほどすりあわせることができるかが大切になってきます。

ただし、条件だけで転職を決めるわけではありません。転職希望者にとって目標を叶えられそうな環境であれば、条件が不十分であっても、将来を見据えて、転職を決めることもあるでしょう。転職希望者自身も、条件だけにとらわれず、広い視野を持って、将来を見据えて、自分に合った求人企業を見付けてほしいと思います。