面接での仕草が評価の大きな分かれ道になる!?
転職雑記 2018/2/1
「目は口ほどに物を言う」ということわざがあります。意味は、「言葉にしなくても、目つきで相手に気持ちが伝わる」というものです。正直なところ、実際に目を見て本当に真意が伝わるのかどうかはわかりません。私の経験からすると、伝わる、伝わらないは、半々といったところでしょうか。しかし、面接となると、「目」はとても大きな意味合いを持つことになります。
求人企業も、転職希望者に対して印象を持つ時、どこを見ているかというと、「目」であることが多いです。つまり、求人企業の面接の場では、目は口ほどに物を言っていることが大いにあるのです。転職希望者の人には、ぜひそれを知っておいてほしいと思います。
今回は、求人企業の面接における「目」の役割について考えていきます。
1.パチンコホール主任・Yさんの場合
以前、私が転職のお手伝いをしている転職希望者のパチンコホール主任・Yさんの面接に同席したときの話です。その求人企業が、Yさんが一番に希望していたパチンコホール企業だったこともあり、面接当日Yさんはとても緊張しているようでした。
いざ面接が始まってみると、受け答えに関しては、まったく問題ないのですが、緊張しすぎているあまりYさんは、面接担当官をしていた求人企業の社長と一切視線を合わせることができていませんでした。ずっと社長の手元にある書留に目を向けて話をしています。
Yさんの話していることは、非常に理路整然としていたのですが、視線が下がってしまっていることもあり、社長にしっかりと声が届いていないようでした。
求人企業の社長は、Yさんがとても緊張していることを感じとり、どうにか緊張をほぐそうと、世間話を交えて話をしてくれました。他愛ない話をしているうちにだんだんとYさんの緊張もほぐれていき、最終的には、非常に和やかな雰囲気で面接を進めることができました。そして、見事Yさんには内定が出ました。
2.Yさんの印象
求人企業の面接後に、面接官をしていた社長にYさんの印象を聞きました。やはり、面接序盤の、緊張がほぐれるまではあまり印象が良くはなく、「不採用かな……」と思っていたそうです。視線がまったく合わないので、自分の本心からの言葉ではなく、面接用に準備した文章を、思い出しながら話しているのではないか? と感じたそうです。それでなくても、自信がないように見えて、あまり印象は良くなかったとのことでした。
その後、社長の気遣いでYさんをリラックスさせてくれたからこそ、Yさんは本来の力を出して、面接に臨むことができました。しかし、もし面接官が、転職希望者の緊張をほぐそうと考えない人だったならば、Yさんは不採用になっていたかもしれません。
転職希望者は、面接の練習などを通して、面接の場に慣れることが大切です。そして、できるだけ緊張をほぐして面接に挑めるようにしましょう。
3.転職希望者に意識してほしいこと
面接本番になると、緊張のあまり、挨拶や視線など、基本的なことを忘れてしまう人がいます。求人企業の面接には、履歴書などの準備も大切ですが、社会人として基本的なマナーに対する気配りを忘れてはいけません。
ちょっとした仕草ひとつで相手に与える印象は大きく変わってきます。それが、たとえば、今回冒頭で説明したように、「目」の動き……つまり、視線だったりするのです。面接前には一度、基本的な所作を見直してひとつひとつチェックをしながら、自分を顧みてほしいと思います。そうすることで、面接時の大きな失敗は、未然に防ぐことができるでしょう。
4.まとめ
面接時に、面接官が見ているポイントはいろいろありますが、そのひとつとして、目の動きがあります。面接官とまったく視線を合わせない、落ち着きなく視線を動かし続けている、ずっと下を向いている……など、自信がなさそうな仕草をすると、面接官の転職希望者に対する評価が大きく下がってしまう恐れがあります。
面接に対する緊張から、行動が変わってしまうこともありますが、普段やっているクセのようなものが出てしまう場合もあります。そのため、普段から自分の行動について、客観的に見ておくことも大事です。「これは変に思われないだろうか」など、気になることがあったら、面接前に直しておくようにしましょう。