パチンコ正社員の「他業種転職の動機」とは?

パチンコ転職ポイント 2018/6/22

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パチンコ業界を取り巻く環境は大きく変化しており2極化は加速しています。今後の業界施策や取り組み、自社方針や方向性の不透明感は否めず、不安に駆られてパチンコ業界外へ転職するパチンコ正社員が増えている印象です。

そして、比例するかのように当サービスへのパチンコ業界復帰の相談もまた増えてきています。内容は他業種へ転職したものの、うまくいっていないという相談がほとんどです。

目次

1.パチンコ正社員の他業種転職の動機とは?

まず、そもそもですが、何故パチンコ業界から他業種へ転職したのか?2018年3月~5月に当社サービスにパチンコ業界復帰相談にこられた元パチンコ正社員の他業種転職動機をまとめたところ表①のような結果でした。

「パチンコ市場の現況と将来への不安」に分類される理由が一番多かったわけですが、これは昨年と変わらない結果です。縮小し続けるパチンコ市場規模。パチンコ店舗数、遊技機規制、パチンコ人口など各業界メディアで様々なニュースが報じられますが、明るい話題は少ないのでネガティブになりがちです。

しかし彼らが「具体的に、何で、不安を感じているか」という点については、パチンコ市場を俯瞰的に見て感じているというよりも自社、自店の運営状況と方針、方向性の不透明さから感じているケースがほとんどでした。特にパチンコ店長以下のミドルキャリア、ローキャリア層はその傾向が強くなっています。

ただ、表①をみていただければお分かりになるかと思いますが「パチンコ市場に対する不安」からの他業種転職は全体の約3割です。その他の項目においては「高年代での就業イメージ湧かない」以外、漠然とした希望的要素が多く「何となくパチンコ業界を離れている人」が約5割を占めていました。

ある意味それが他業種転職先での失敗に繋がっているともいえそうです。例えば「時間の自由度」の動機については、具体的には「暦通りの休日取得」が大半を占めていたのですが、これはパチンコ正社員のある意味「憧れ」ともいえるかと思いますし、気持ちはわかります。

しかし厳しい言いかたになりますが目的がない人、現実逃避でしかない人がほとんどでした。「世間一般の休日が一番忙しい稼ぎ時」これはパチンコ正社員の仕事特性といえますし、大きくは他アミューズメント、レジャー、サービス産業共通の特性ともいえるかと思います。

何故、暦通りの休日を取得したいのか?家族と過ごす時間を優先するため?将来に向けた資格を取得するため?など、自身の動機を深堀し目的を明らかにしていかなければパチンコホール、他アミューズメント、レジャー、サービス産業はもちろん、全く別の他業種においても同じ失敗を繰り返すことになるでしょう。

2.元パチンコ正社員 業界復帰希望の背景

元パチンコ正社員の他業種からパチンコ業界復帰の背景は表②のとおりですが、その内容はネガティブ、マイナスな理由ばかり。ポジティブな理由でのパチンコ業界復帰希望は皆無でした。「他業種で通用しなかっただけなのでは」と思われても否定できない結果かもしれません。

ただ、彼らに共通していたのは「事前準備が足りていなかった」ということです。ここでいう事前準備とは転職先の他業種に関する知識、仕事内容、必要となるスキルとパチンコホールでの仕事経験、培ったスキルとの相違点が何か?などです。自己分析を含め情報不足が転職後に大きく影響していたといえます。

そこで、私たちが見てきた転職事例の中で、とても残念なケースを紹介したいと思います。

なぜ、このようなことをあえて紹介するかというと、あなたには決して、同じような思いをして欲しくないからです。転職はぜひ、慎重に行ってください。

3.パチンコ店長 佐藤さん(仮称)のキャリア選択失敗例から学ぶ

佐藤和夫さん(仮称)38歳はもともと、10店舗ほどの店舗を展開するパチンコ法人に勤め、店長をやっていました。

性格は体育会系で情に厚く、周囲からの人望厚い人です。直観で動くタイプで、ちょっとだけ、せっかちなところもある人です。ご家族は妻、娘2人の4人暮らし。10年以上、パチンコ業界に入って頑張ってきました。

でも、時代の移り変わりとともに業況も変化、縮小し続ける中で、苦戦続きの自社運営状況から業界での将来に不安を覚え、給与待遇が維持できそうな他業種(不動産投資の営業)に転職しました。
しかし、転職の結果は残念ながら、年収が前職の約600万円から約350万円と250万円も大幅にダウンしてしまったのです。

なぜ、そうなってしまったのか?

それは、佐藤さんのこれまでのパチンコ店の店長として培ってきた経験と、新しい仕事である不動産投資の営業に求められる知識・スキル、そして、経験がミスマッチだったからです。

一体、何がミスマッチだったのでしょうか?

佐藤さんはパチンコ店の店長として対外折衝の経験があるとはいえ、それはあくまでも「受動的」であり「能動的」ではありませんでした。また、「攻めの営業を得意としていた」とのことでしたがそれは「思考、姿勢」や「運営手法、利益コントロール」の話しで経験してきた仕事は「受け」からはじまることが主でした。

そして、パチンコ店運営の特性について誤解を恐れずに極論を申し上げれば「箱が建った後は、商品を取りそろえ、お店を開ければお客さんが来る」ともいえます。要は何の営業努力をしない店長でも1人、2人とお客さんがやってきます。また、メーカーや販社、関係業者も黙っていても次々とお店に売り込みにやってきます。

一方で、不動産投資の営業は、黙っていてはお客さんが目の前に現れることはありません。例えば、以下のようなことを自ら率先して行わない限り、1円も稼ぐことはできないでしょう。

・異業種交流会に参加して、お客さんを紹介してもらう

・不動産投資に興味がありそうな人たちに自ら電話で営業をして、会う約束をこぎつける

・お客さんに会えたとしても、そこからが始まり。不動産投資に関するメリットやデメリットを説明する必要がある

・説明するだけでなく、実際に契約してもらう必要がある

・1人契約して終わりではなく毎月、何人も何人もそうしたお客さんを見つけ、説得し、契約を勝ち取る必要がある

 

○パチンコ店長 佐藤さん(仮称)の誤算

佐藤さんがパチンコ店で店長をやっていた当時、接客対応、顧客対応が抜群に得意でした。

自分自身の接客能力や対人能力に自信を持っていたので、それを営業職で活かすことができれば成功できると漠然と考えていたのです。しかし現実は厳しく、同じような人と接する仕事でも「パチンコホール店舗の営業で求められる能力」と「不動産投資の営業で求められる能力」は全く異なるものだったのです。

○営業職の仕事特性

不動産投資に限らず、営業職は基本的には「見込み客を刈り取る」という仕事特性です。見込み客を探すことからはじまり、主に直接的なコミュニケーション、アプローチから見込み客の元へ足を運び、商談、契約して売上にいたります。

・探客

・仕掛ける、刈り取る

・主に電話や訪問など直接的なアプローチ

・見込み客とのダイレクトな接触は主に不認知状態、潜在層

○パチンコ店営業の仕事特性

佐藤さんの経験、即ちパチンコ店の営業は基本的には「見込み客を箱に呼び込む」という仕事特性です。既に見込み客がいるところへ主に間接的なコミュニケーション、アプローチから来店を促し、来店遊技して売上にいたります。

・集客

・仕向ける、呼び込む

・主にメディアや広告媒体など間接的なアプローチ

・見込み客とのダイレクトな接触は主に認知状態、顕在層

佐藤さんの経験値と営業職に必要なスキルで特に軋轢が生じやすい点は「見込み客とダイレクトなコミュニケーションが発生する段階」にありました。

営業職のダイレクトなコミュニケーションは「不認知状態」からはじまることがほとんどで潜在層が主です。対して、パチンコ店のダイレクトなコミュニケーションは基本として「来店後≒認知状態」からで、購買意欲(遊技意欲)がある、興味がある、など何かしら目的を持った顕在層が主です。表面的に「人と接する、対応する」という点で同じように感じますが、コミュニケーション手法、信頼関係構築のプロセスが大きく異なります。

佐藤さんの場合、見込み客への直接的なアプローチ経験や不認知からのコミュニケーション経験はなく、また、探客・商談(対外プレゼン)の経験もなかったので、不動産投資の営業でパチンコ店の店長と同等の収入を得る(相応の結果を出す)ということはそう簡単ではありません。一般求人誌によく見る「未経験歓迎」とは、イチからスタートできるということで、経験が活かせるということではないのです。

最大の誤算は、それらを事前に知った上で転職したわけではなく、自分のこれまでの知識・スキル・経験が活かせると安易に考えて、しっかりと不動産業界や仕事研究をしないままに転職を決断してしまったことにあったのです。

○パチンコ店長 佐藤さん(仮称)が今、抱えている問題

佐藤さんは業界での将来性に不安を覚え、給与水準が維持できそうな他業種(不動産投資の営業)に転職しました。

しかし、現実は厳しく、仕事になかなか馴染めないのに加えて、結果に結びつかず、給与は大幅ダウン(前職250万ダウン)、労務環境も以前よりも悪くなってしまったのです。

結局、佐藤さんは前職のパチンコ店の店長経験がなかなか活かせず、やりがいも得られなかったため、働くモチベーションが続かず、次の転職先を見つける前に退職してしまいました。

そして、現在は、高待遇が見込めるパチンコ業界に戻るために活動をしています。
こうなってしまったらもう、過去に戻ることはできません。
でも、もし、佐藤さんがしっかりと不動産についての業界研究、仕事研究をして、その新しい仕事に求められる知識・スキル・経験を事前に理解していたのなら、同じ結果になったとしても、後悔は少なかったのではないでしょうか?

同じ失敗でも、他業種で求められる知識・スキル・経験が違うとわかっているのと、わかっていないのとでは雲泥の違いです。

なぜなら、新しい仕事に対する決意、そして、腹のくくり方も全く違うからです。
転職において「成功」は必ずしも約束されていません。

でも、職業人として、人間としての「成長」は自分次第でコントロールすることができます。

そして、「成長」をコントロールするためには、自分自身が「やりきった」と納得できるぐらいまで準備をして、行動をする必要があるのです。

○パチンコ店長 佐藤さん(仮称)が問題解決のためにしていること

佐藤さんは大手転職(求人)サイトにも会員登録済みですが、希望に合う求人を紹介されない状況が続いています。

また、業界の知人やパチン店長時代に付き合いのあったメーカーや販社にも声を掛けていますが、なかなか良い返事が得られないという状況です。

○パチンコ店長 佐藤さん(仮称)が目指しているゴール

今、佐藤さんが目指していることは、まずは何よりも家族を養っていけるだけの収入を得ることです。中長期的には、パチンコ業界に戻って、店長に返り咲きたいと考えています。

1年の業界ブランクがありますが、店長クラスの年収で入社したいという希望を持って転職活動を続けています。

○パチンコ店長 佐藤さん(仮称)が感じている悩みや不安

家族もいるので一日も早く就職したいがなかなか見つからない、決まらないということが最大の悩み。1年の業界ブランクは転職にどれくらい不利になるのか、必要とされるのか不安ということでした。

過去の店長としての経験が認められない、発揮できるチャンスが得られないということが一番辛く、他業種の実態を知らずに安易に転職する決断をした自分を責めていました。

4.キャリアの選択には「正しい知識」と「キャリアの棚卸し」が必要不可欠

当サービスにはこの佐藤さんのように悩みを抱えた相談者がたくさんいらっしゃいます。

佐藤さんのケースは決して珍しいケースではなく、むしろ氷山の一角といえるほど現実に、たくさん起こっていることです。

【パチンコ業界 復帰相談の一例】

正確な知識を身につけないままに、また、自分自身を客観視して、これまでのキャリアの「強み」と「弱み」を正しく把握するなど「キャリアの棚卸し」をしないままに転職活動を行うことは非常に危険なことです。

このことをあなたに伝えたいがために、あえて、佐藤さん(仮称)の例をあなたに紹介させていただきました。

自分自身のキャリアに大きな変化を起こそうとする時は必ず、誰かに相談するなりして、「正しい知識」を手に入れて「キャリアの棚卸し」をするようにしましょう。

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