店長にはスタッフ管理能力が求められる
転職雑記 2018/8/21
パチンコホールの店長の業務には、毎月の予算達成や遊技台選定、販促費などの経費管理などがあります。その中でも、近年では、店長のスタッフ管理能力がさまざまな観点から重要視されることがあります。
新卒採用を行っているパチンコホール企業であれば、入社時の教育体制や研修体制が整っているので、店舗配属される頃にはきちんと教育を受けた社員が各店舗に配属されます。
しかし、それほどの基盤が整っているパチンコホールはまだ多くはなく、社員教育をはじめ、アルバイトの募集から採用までの採用業務のすべてを店長が担っているパチンコホール企業も全国にはまだまだたくさんあります。店長は冒頭で記した業務に加えて、採用・教育などすべてをひっくるめたスタッフ管理業務も担っており、日々現場で奮闘しているのです。
スタッフ管理能力の重要性が意識され始めたのはここ最近です。それは、パチンコ参加人口が減少していっていることに関係しています。
1.パチンコ参加人口の減少
パチンコ参加人口はここ30年近くで3分の1まで減少し、これが業界で叫ばれている「パチンコ離れ」です。
年代別の参加率を見ると、特に10代と20代のパチンコ参加人口が落ち込んでおり、新規パチンコユーザーを獲得することや、パチンコユーザーからの労働力への転化が難しくなっていることがわかります。
若者のパチンコ参加人口がこれほど落ち込んでいなかった頃は、多くのパチンコユーザーが、趣味と実益を兼ねてパチンコ業界で働くケースが多く見られました。しかし、近年は、パチンコ離れにより、若いパチンコユーザーの就労が望めません。そのため、現在では、パチンコ遊技未経験者の採用が多くなりました。
2.パチンコ業界に対するイメージ
しかし、まだまだパチンコ業界にブラックなイメージを抱いている若者も多く、なかなか採用に至らない現状もあります。しかし、それを打破するためには、店長が率先して店舗のイメージ改善を図り、それを全面に出していく必要があるのです。
遊技意思がまったくなく、パチンコに縁のない若者をいかにしてパチンコに興味を持ってもらうかを考えて、「ユーザー」から「人財」に転化していけるようにするためには、まず、パチンコホールのことを正しく知ってもらう取り組みが必要です。
パチンコホールの店長として活躍するならば、一度は考えてほしい課題でもあります。
パチンコ転職サイトにも、「各台計数を導入しているパチンコ企業」「分煙や煙対策を行っているパチンコ企業」などと設備面を重視して求人企業を探す若者が増えています。これまでそのような設備が十分に整っていなかったこともありますが、そのように設備面を重視する転職希望者も最近ならではです。
3.早期退職を防ぐために
このように、パチンコ遊技未経験で就労するパターンが増えてきている昨今、しっかりと仕事を教えていかないと、早期退職につながってしまうことも多くあります。
採用後、店長は、自分自身がパチンコ業界に入った当時のことではなく、まったく違う視点を持ってスタッフに接する必要があります。「パチンコユーザーならば知っていて当たり前のこと」が通用しないので、きちんと教育していかなくてはいけません。
パチンコホールの店長にはこのようなパチンコをまったく知らないスタッフに一から丁寧に教えていくスキルも必要になるということを覚えておいてほしいと思います。そのようなスキルが身に付いていないと、店長になった瞬間にスタッフの離職率が急激にアップしてしまうなんてこともあります。
逆に言えば、スタッフ管理のスキルがきちんと身に付いている店長ならば、転職活動も比較的スムーズに進んでいくはずです。どのパチンコホール企業でもそのような店長を求めている傾向があるので、大きなアピールポイントになるからです。
店長職を目指している転職希望者はぜひ、スタッフ管理のスキルを意識してみてほしいと思います。
4.まとめ
昨今のパチンコホールの店長には、「スタッフ管理能力」が求められる傾向があります。それは、パチンコ未経験者の採用が増えているからです。そのようなスタッフを早期離職させないために、しっかりと教育していく必要性があります。
店長職を目指している転職希望者は、自身のスタッフ管理能力について見つめ直してほしいと思います。