転職を考えるタイミングとは
転職雑記 2019/1/8
パチンコ転職支援サイトには、毎月多くの転職希望者の方からご相談があります。
役職や年齢、転職理由など様々な要素の中で、「転職回数」の多い人からの依頼も多く見られます。そうした方々の転職回数は平均すると2~3社になりますが、4社以上の転職回数の多い方に共通していることがあります。
それは転職を判断する年数が1年というボーダーラインがあること。早期退職には色々な理由がありますが、決断するまでの期間を見る限り、転職回数が多い人ほど退職を選択する勤務年数が平均で約1年が多いのです。
1.働く人の意識も大きく変化
ある会社の調査結果によると、新入社員の中で、今の会社に一生勤めようと考えている社員は3割弱という結果が発表されています。毎年調査を続ける中で年々数値が低下している状況ですが、特筆するべき点として、転職しても良いと考える人も全体の4割を超えた点です。
働く側の意識の変化がよく分かる数値と言えるでしょう。これはいわゆる「年功序列」を止めて「成果主義」を取り入れた企業による組織改革、リーマンショック以降の経済停滞など、これまでの「終身雇用」制度の崩壊が根底にあります。
仮に「この企業で一生勤めたい」と考えていたとしても、成果が出なくなった中高年社員のリストラは珍しくなく、現実には40代以降は昇進の停滞や賃金の低下、さらには解雇といった「終身雇用」制度の崩壊という要因が大きいのです。
こうした背景が社員のマインドを冷やし、ひいては「一生勤めることができない≒一生勤めようとは思わない」に変化したのです。「長く勤められないなら、できるだけ条件の良い所で」と考えるのは自然なことでしょう。
もちろん受け入れる企業側の、入社後の研修や教育体制の充実、成長を実感できる環境など、入社した人にどのような環境を用意できるかという要素も絡んでくるので単純ではありませんが、「一生勤める」ことが難しい状況では、こうした傾向は新入・中途に関わらず、現代の社員は皆同じ傾向だと言えるのです。
2.転職により環境は大きく変化する
しかし、転職に成功したとしても安心はできません。実際の現場に入ると、今まであたり前と思っていたこと全てが変わります。
自分をある程度理解してくれていた上司や部下、仕事環境は過去のものとなり、会社のルールや取り決め、パチンコ営業に関しての重点事項や機械・経費の考え方など、今までと全く違うと言っていい仕事環境に変わります。当たり前のことですが、新しいことに慣れるには基本的に労力がかかり、苦しいことに多く遭遇するものです。
よく「変化を楽しむ」とう言葉が聞かれますが、そんな単純で理想的な状況は少なく、新しい環境に苦しむ人の方が多く見られるのが現実です。そのため、一度苦しいと感じてしまうと、どうしても環境を変えて楽になりたいと思ってしまうのです。
3.パチンコ店店長に望まれる業務内容
現在のパチンコ店店長業務は、イベントの制約や販促規制、機械代の圧縮などにより、以前と比べると業務量と業務負担が減っている状況が全国のパチンコ企業で見られます。その影響なのか、一度店長として責任の大きい仕事や扱う数字の大きい仕事を経験すると、現在の店長業務に物足りなさを感じ転職を考えるケースが多く見られようになりました。
しかし、現在この仕事内容を求めた転職活動を行っても、求人企業で望む結果を得られない状況がほとんどです。時代背景やパチンコ業界状況が変わっていることを認識した上で、転職するか否か、転職先に何を望むのかを今一度しっかり考えないといけない時代になっているのです。