パチンコ店の運営にも役立つ行動心理学
パチンコ店の仕事・スキル 2019/11/26
店舗運営やマーケティングの効果を高めるには、人間の行動心理や思考のクセ、脳の特性を知ることが大切です。
そして何をどんなタイミングで行えば良いのかは、心理学から学ぶことができます。
この記事では、そうした日々の仕事に活かせる行動心理学、認知心理学、社会心理学、行動経済学などの心理学をご紹介します。
繰り返しが成功のカギ「ザイオンス効果」をご存じでしょうか。
「ザイオンス」は人物名で、この効果の本来の意味は「単純接触効果」です。
アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスによって、1968年に論文で発表されてから知られるようになりました。
彼は学生を対象にさまざまな実験を行いましたが、そのとき導き出した結論が「接触回数を多くなればなるほど、その人は好感を抱くようになる」というものでした。
最初は何とも思っていなくても、何度も接するうちに興味が湧き、結果「好き」になってしまう。これは「定期的に接する」ものであればたいてい効果を発揮するようです。
繰り返し流れるテレビCMや連続ドラマ、あるいは駅などで流れる効果音や楽曲から、意外なところでは新聞配達や営業マンなど一定の周期で訪れる人でも効果が表れる時があります。
もう既にお分かりでしょう。これを営業に応用すると、同じ人に接触する回数が増えるほど、その対象に対して次第に「好印象を持つ」ようになるという心理現象が起きるのです。マーケティング的に言うと「お客との接触回数が増えるほど、選ばれやすくなる可能性が高くなる」となります。
これは必ずしも人でなくても構いません。接するものが商品やキャラクターなどモノでも同じ結果が得られます。
パチンコホールの現場に当てはめるなら、ズバリ接客の基本がそのままザイオンス効果とも言えるでしょう。
いつでも「同じ高クオリティ」の接客は、それだけで好感度を上げる効果があるのです。「いつも同じでマンネリ」というのは実行する方の気持ちの問題で、それに接する人には関係ありません。
一定のクオリティを維持することは効果を高めるのにとても大切な要素となります。
逆に「低クオリティー」の接客や、単なる「営業」「表面的な行動」では回数を増やすほど嫌われます。
セールスばかりのメルマガなども同じです。低いクオリティの接触は、回数を増やすほど真逆の結果になるので注意が必要です。