ブドウ状態ってどういうこと?
パチンコのユルイ雑学 2020/4/16

新型コロナウイルス問題で、全国の都市部を中心に土日を臨時休業するホールが出始めました。政府や地方自治体の外出自粛要請に対応したものですが、いよいよ業界にも影響が強くなってきました。
この問題で最近「クラスター」という言葉が飛び交っています。聞きなれない英語ですが綴りは「cluster」で、意味は「固まり・群れ・房」などです。
分かりやすく言うと「数えられる程度の集合体」の事で、友人同士や習い事、会社の会議など小人数の集まりでコロナ感染が広がっていることを表しています。
以前は「クラスター爆弾」(内部に多数の子爆弾を抱えている大型爆弾)という、戦争で使用される物騒な特殊爆弾でも有名になりました。
ちなみに、学校などで使われる「クラス」は綴りが「class」で、意味は「部類、種類、組、学級」など、似ているようで全然違うのでご注意ください。
この「クラスター」、実はパチンコでは大昔から登場しています。それは「ブドウ(葡萄)」で呼ばれています。
「ブドウ状態」という言い方もしますが、遊技中に玉が盤面の一部に引っ掛かって、そこに次々と玉が重なり合い、気が付けば「葡萄の房」のようになった状態を指します。
放っておくと盤面の半分近くを埋め尽くしてしまうなんてことも。ひと昔前ならそれなりにクギ構成のある機種が普通でしたから、こうしたブドウの「事故」はありました。
でも現在では液晶の強大化でクギの数がかなり減っているので、ブドウを見る機会はなかなかないようです。
このブドウは、大概は大きな塊になって遊技不能になるだけなのですが、時にはチャッカーや電チューに自然な「ルート」が出来て、玉がどんどん流れ込むなんてことも…。
大昔ならそのまま台の規定出玉数に達して「打ち止め」(昔のホールルール)なんてこともあったのですが、さすがにこれはNGな行為です。店員が来るまで素知らぬ顔で打って、若干多くの出玉をいただくこともと出来たのですが、ホールコンピューターが普及している現在では、大当り以外の「異常な大量出玉」はすぐアラートが出てスタッフも気が付きます。
「ブドウ」ができたら素直に店員さんを呼んだ方が良いというのが正しい行動です。