機種動画の大人事情って?
パチンコのユルイ雑学 2020/7/7
世の中の情報流通において、主流となっているのが「動画」であることは説明するまでも無いでしょう。
人が外部から情報を得る入り口の約90%は「視覚」なのですから、これはもう必然とも言えます。
パチンコ業界においても「動画」の需要は絶大です。
特に「機種動画」は人気があり、無数の動画が投稿されています。
日本では無料系の動画共有サイトと言えば「You tube」「ニコニコ動画」などが有名ですが、そこには大量のパチンコ、パチスロの機種動画がアップされています。
ところで、その機種動画には2種類あることにお気付きの方はどれくらいいるでしょうか。
「動画は動画だろ」とおっしゃる方も多いかもしれません。でも、明確に二つに分かれているのです。
それは「メーカーの監修を受けた機種動画」と「それ以外の動画」です。
「公式動画」と「海賊版動画」と表現すれば分かり易いでしょうか。
もちろん、見る側からすれば「大した問題」ではないかもしれません。
しかし、パチンコ業界の、特に情報メディアにとっては結構問題があるのです。
なぜなら、「なんで新機種の動画がもう上がっているのに、〇〇(メディア名)は上げてないの?」という視聴者からの質問や疑問がとても多いからです。また「どうしてこの部分の音は消されているの?」という質問も同様です。
“きちんとした”業界メディアは、新機種など機種の動画を制作する場合、必ず機種の版権を持っているメーカーの「監修」を受けてからサイトにアップするのが通常手順です。
当然、監修には数日間かかりますから、新機種展示会後即日にアップすることは少ないのです(監修無しもあるので0ではありません)。特に版元の監修が厳しいと一週間以上かかることもあり、修正が必要な場合もあります。
また、メーカーの販売戦略に合わせる必要もあり、動画掲載の“解禁日”がある新機種も多いのです。
ですので、新機種展示会の開催日当日に、You tubeなどにいきなりアップロードされている新機種動画はほぼ「海賊版動画」と言って差し支えありません。
その多くはメディア以外の「個人撮影」系であることがほとんどです。もしくはメーカーと付き合いのない“ド素人”会社で撮影した動画なのです。
新機種動画に限らず、「版権モノ」は映像にしろ楽曲にしろ動画を無許可で掲載することが出来ないのは現代では「常識」となっています。
それを無視してやみくもに動画を掲載することは、その後のペナルティも大きいのです。
残念ながらそれでも動画を無許可で掲載する事案は後を絶ちません。
メーカーも個人を追及することには限界もありますし、それが本業ではありませんので根絶することは難しいでしょう。
視聴者の中には「あ、大人の事情ですね」と理解されている人も多いですが、特に新機種動画にはそうした“事情”があることを知ってもらいたいのです。