パチンコ業界の転職市場動向【2021年8月】
パチンコ市場規模・動向 2021/9/14
パチンコ業界の転職市場について、弊社調べでは2021年8月は7月よりも採用意欲は低下(パチンコホール採用ニーズ動向:同年前月比:0.958ポイント|前年同月比:1.099ポイント)していましたが、コロナ禍初年2020年を除く、8月の直近5年での同年前月比平均は0.951ポイントであり、ほぼ例年通りの推移といえそうです。
なお、パチンコ市場の動向としては、盆商戦を見据えた新店・グランドオープンは少なく(個人観測ですが2020年が14店舗に対し2021年は8店舗と減少)、閉店・休業店舗が増加。
コロナ禍によって来客数が減少傾向なうえに、旧基準機撤去の(新規則機への移行)影響がより色濃くなってきている印象です。
1.労務環境整備や組織力を底上げしようとする動きも
コロナ変異株の感染拡大に伴う政府および自治体の施策や旧基準機撤去、新規則機への移行など先が読みづらい状況ですが、この現状を「力を蓄える」期間と位置づけ、労務環境整備や組織力の底上げに注力するホール企業もあります。
採用ニーズの全体感としては量より質で、経験スキルを求める傾向は変わりませんが、ドミナント展開の地方有力企業や出店意欲の強い大手企業を中心に、ホール現場の中間管理職(ホールリーダー、主任クラス)ニーズが徐々に増してきています。
秋口の中途採用は例年、10月にピークを迎えてますが、今年も攻勢企業を中心に活性化していきそうです。
2.最近よく話題になる「役職定年制」
コロナ禍となり1年以上が経過した現在、ホール企業から受ける質問や相談で、ちらほらと耳にすることが増えているのが「役職定年制」です。
一般的な企業においては「部長」や「役員」クラスの上位ポスト、年齢は55歳程度を目安に設定するケースが多く、導入メリットは大きく分けると「人件費の削減」、「組織の新陳代謝促進」の2点があげられます。
ちなみに、役職定年制は簡潔に申し上げれば「会社を退く」のではなく「役職を退く」ということになるわけですが、これをパチンコ店のホール現場職で導入しようというわけです。
例えば、ホール現場職
・主任ポスト→35歳まで
・店長ポスト→45歳まで
この場合、ホール現場の主任ポストは35歳までで、以降、平職(一般職)となります。
そのまま一般職としてホール現場職を継続するか、同法人内の別事業へ配置転換、ジョブチェンジするなどがあげられますが、いずれにしても給与は基本的に下がることになりそうです。
また、「ホール業務≒接客対応」という仕事特性のホール現場職においては、適用年齢を若く設定する可能性は大いに考えられます。
導入背景や目的、制度の細かい内容は企業によって様変わりしますが、いずれにしても気になる企業への転職を検討する場合は該当制度の有無を確認されることをオススメします。
3.先月の代表的な転職活動の教訓
コロナ禍となり、今では多くのホール企業も導入しているWEB面接。
面接会場へ移動する費用や時間が削減されるなど、メリットがあるわけですが、対面の面接同様に「緊張感」をもって臨むべきです。
具体的にいうと
■最低でも30分前にはすべての準備を完了しておく
・早めに起きる
・身だしなみを整える
・通信環境を整える
など。
移動する必要がなく「時間に余裕がある」と油断して寝坊、面接に間に合わなかった・・・。
なんてことにならないようにしましょう。
今のご時世ですと、再調整は難しいのでくれぐれもご注意ください。