パチンコ店の売上推移【特定サービス産業動態統計/2021年6月】
パチンコ市場規模・動向 2021/9/2
2021年6月のパチンコ店の1店舗あたり平均売上高は17,177万円
表1.パチンコ店の平均売上【6月/10年データ】
※推移ポイント/2011年6月を「1」とした場合の増減値。
※経済産業省が月次調査する「特定サービス産業動態統計調査」を参照・算出・グラフ化。
※このデータは調査店舗(回答店舗は不明)の平均値です。あくまでも参考値として捉えてください。
表2.パチンコ店の1店舗あたり月間平均売上【年間推移/5年データ】
※経済産業省が月次調査する「特定サービス産業動態統計調査」を参照・算出・グラフ化。
※このデータは調査店舗(回答店舗は不明)の平均値です。あくまでも参考値として捉えてください。
表3.パチンコ店の1日あたり平均台売上【年間推移/5年データ】
※経済産業省が月次調査する「特定サービス産業動態統計調査」を参照・算出・グラフ化。
※このデータは調査店舗(回答店舗は不明)の平均値です。あくまでも参考値として捉えてください。
2021年6月のパチンコ店の1店舗あたり平均売上高は17,177万円で前月対比0.95と下落していました。
過去20年に遡って6月の前月対比をみると1.0以上の年は2020年の1回(前月対比2.85)だけです。
なお、2020年6月は新型コロナ感染症に伴う休業要請(4月~5月)から本格的に営業再開した該当月で、かなり特殊な状態だったともいえます。
ちなみに、2020年を除いた過去20年間での6月の前月対比は平均値で0.94、中央値で0.94となっており、このようなことから2021年6月の前月対比は「ほぼ例年通りの増減幅」といえそうです。
[編集担当コメント1]
パチンコ店の6月の売上は基本的には落ち込む、ということが「表2」からも読み取れるわけですが、その背景としては営業日数と季節要素に絡んだパチンコ店の営業施策によるところが大きいと思われます。
【例】
5月→GW商戦
7月→グランドオープン・リニューアルオープン
8月→お盆商戦
6月は年間を通して、営業施策の「谷間」となる店舗は多いのではないでしょうか。
前年同月対比で1.0以上もコロナ禍以前の一昨年同月対比では0.7付近
2021年6月パチンコ店の1店舗あたり月間平均売上の前年同月対比は1.08で、1日あたり平均台売上の前年同月対比は1.06でした。
回復傾向にあるように感じますが、コロナ禍以前2019年との同月対比では0.74、0.72となっており、いまだ深刻な状況といえそうです。
具体的な数字を表すと、1店舗あたり月間平均売上では5,878万円下落しており、1日あたり平均台売上では3,969円下落しています。
なお、直近1年(2020年7月~2021年6月)の1日あたり平均台売上でみると10,700円で、MAX値は11,490円でした。
長らく低空飛行が続いているわけですが、2021年7月は「Pスーパー海物語IN沖縄5 LTV(三洋)」がリリース、多くのパチンコ店に導入(当初の販売予定台数:8万台)されており、稼働、売上アップにどれほど貢献されたか気になるところ。
特定サービス産業動態統計2021年7月は平均台売上の変化に注目したいと思います。
[編集担当コメント2]
ちなみに、20年前の2002年6月の平均台売上は22,153円、10年前の2012年6月は21,084円、2019年6月は14,363円、2021年6月は10,394円です。
2002年6月~2011年6月の10年間では紆余曲折ありながらも何とか踏みとどまっていましたが、その後、2012年6月~2019年6月までの間に6,721円下落していました。
問題はコロナ禍以前からあったということを再認識させられます。