ジョブホッパーとは
転職雑記 2023/1/19
転職支援の場で耳にすることのある「ジョブホッパー」。
「ジョブホッパー」とは、一つの会社の在籍期間が短く、数年で転職を繰り返す人のことを言います。簡潔にいいますと[定着しづらい人]のことです。
企業から見たジョブホッパーのイメージや、強みはどのようなものがあるのでしょうか。
1.そもそも、ジョブホッパーとは?
一つの会社の在籍期間が短く、転職を何度も繰り返す人のことをいいます。
直近の在籍期間が短いと「定着しづらい人=ジョブホッパー」として見られがちです。
例えば「20代だが何度も転職を繰り返している」「30代になって転職を頻繁に繰り返している」というような人は、ジョブホッパーと認識されやすくなります。
逆に「以前は短期間で転職を繰り返していたが、直近の勤務先への在籍期間は5年を超えている」などの場合は、ジョブホッパーとみられることは少ないでしょう。
2.ジョブホッパーに抱く印象はあまり良くない?
日本の企業にとってジョブホッパーは、受け入れられにくい存在であるといえます。
多くの日本企業では、「1つの会社では3年以上働く」という考えが根強いといえるでしょう。
あまりに転職を繰り返していると面接の際、「短期間で会社を辞めるのはこの人に何か問題があるからなのでは?」と疑われることもままあります。
3.ジョブホッパーの長所って?
「早期の転職を繰り返した」、「定着しづらい人」と聞くと確かにネガティブなイメージや印象を受けそうですが、裏返してみることで強みを見出すことも可能です。
●行動力
判断が早い。自分にとってプラスになりうる状況や機会を積極的に掴みに行く。
そのため、仕事を通じて大きく成長できる。自分の目標ややりたいことを実現できる。
臆することなく行動できるといえそうです。
●コミュニケーション能力
転職する度に人間関係を再構築する必要があるジョブホッパーは、自然とコミュニケーション能力に磨きがかかる。
異なる社風の会社でさまざまな性格や年代の社員と関わるので、人との接し方がうまくなっていきそうです。
●社会経験
転職を繰り返しているということは、社会経験が豊か、ともいえます。
社会経験が豊かだと、1つの会社の方よりも多角的な視点で物事を判断できる。新しいアイデアが出せる。
広範囲にわたって知見を広げ、斬新な構想や企画を生み出すような働きが期待できそうです。
●新しいビジネスの模索
1つの会社や仕事に執着しないジョブホッパーは、「次のステップに進みたい」と思ったらすぐに新しいビジネスを模索し始めます。
自分に合わない、好ましくないと感じた仕事には早期に見切りをつけて、新しい分野や業界にチャレンジできるでしょう。
固定概念にとらわれず、自分にとってより良いビジネスに興味関心を持ち続けられることも、ジョブホッパーの長所の一つです。
4.ポジティブな印象を与えられるジョブホッパー
自分がやりたい仕事を求めることやスキルを身につけることを目的とした転職で、成功を収め、次のスッテップに進むための転職を繰り返すようなジョブホッパーは転職回数が多くても評価に影響しない「ジョブ型雇用」に適しているといえます。
従来の終身雇用制や年功序列制ではやや受け入れられづらいかもしれませんが、事業計画やプロジェクト単位で採用を進める企業において活躍が期待できそうです。
5.まとめ
やりたい仕事ができた、悩みが解消された、収入がアップしたなど、自分にとってプラスの結果になったのであれば、ジョブホッパーとして転職を繰り返したのは成功であるといえるでしょう。
しかし、入社した会社が理想と違う、前の職場の方が良かったなど、転職に失敗したことでさらに転職活動を繰り返すのは良くありません。
このようなミスマッチは、転職の理由や目的がはっきりしていなかったか、企業研究が甘かったことが原因で起こります。
今の会社を辞めたいからという気持ちだけで転職活動をしていると、同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高いのです。
転職することが自分にとってプラスになるかどうかを考えることが大切といえます。