派遣社員から正社員へ
転職雑記 2023/10/17
パチンコ店で人材確保の主流でもあった派遣社員。
派遣社員は、自身のライフスタイルに合わせて働くことができるのが魅力です。
しかし、正社員と比較すると「雇用が安定しない」「ボーナスがない」などデメリットが気になります。
そのため現在派遣で働いている人のなかには、将来は正社員になりたいという希望を持っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、どのようにすれば派遣社員から正社員になれるのか、確認してみたいと思います。
1.派遣社員から正社員になれる?
結論から言うと、派遣社員から正社員になることは可能です。
ただし、正社員になれるかどうかは希望先の会社の環境によります。
いくら実力があったとしても、会社側に正社員登用への仕組みがなければ難しいと言えます。
逆に、派遣先の会社が派遣社員からの正社員登用を積極的に行っていればチャンスがあります。
将来的に正社員の希望があるなら、正社員へなりやすい環境を選んで派遣先を選ぶのが正社員登用へ第一歩となるでしょう。
2.どれくらいの人が派遣社員から正社員になれるの?
これは「紹介派遣」の数値ですが、厚生労働省の「令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、紹介予定派遣による労働者派遣された人は22,251人、直接雇用になった人は12,630人でした。
紹介派遣に申し込んだ人は14,1340人、実際に紹介予定派遣として派遣された人は22,251人。
申し込み時点で派遣される割合は約15.7%と、この時点で厳しい状況であることが分かります。
さらに紹介された22,251人のうち実際に紹介された人は17,479人で、最終的に直接雇用された人は12,630人。
つまり、申し込みに対して直接雇用にたどり着いた人は約8.9%で、申し込みに対して約10人に1人という大変狭き門であることが分かります。
ただし、職業紹介を受けた17,479人から12,630人が直接雇用になっているので、紹介を受けることができれば約7割以上の人が直接雇用になっています。
紹介を受けることが出来ればチャンスは大幅に上がるので、派遣社員として働きながら正社員を目指す1つの方法であることには間違いありません。
3.派遣社員から正社員になる方法
紹介派遣も含め、派遣社員から正社員になる方法を挙げてみましょう。
①「紹介予定派遣」に申し込む
「紹介予定派遣」は、派遣先の会社に直接雇用してもらえる制度です。
ただし必ず雇用されるとは限らず、派遣先の審査に合格するというハードルがあります。
また、直接雇用されたとしても正社員とは限らないことに留意しておく必要があります。
なお、紹介予定派遣の派遣期間は最長で6ヶ月です。紹介派遣された6か月後に結果が分かる仕組みとなっています。
②正社員求人に応募する
これは一般的な正社員を目指す方法です。
今の職場で正社員を目指すより、はじめから正社員を目指す転職活動したほうが確率は高いかもしれません。
注意したいのは、派遣社員として働きながら正社員を目指すのか、退職してからにするのかという点です。
どちらにもそれぞれメリット、デメリットがあります。
転職活動を始めるタイミングは現在の状況や自分の性格などを考慮した上で判断するとよいでしょう。
③派遣会社を変える
派遣されている会社に正社員登用のルートが無い場合、その会社で正社員を目指すことは厳しくなります。
そうした状況の場合は、思い切って派遣会社を変えるのが有効な手段です。
なお、登録する派遣会社は1つに絞らず、2~3社に登録することでより自分に合う仕事が見つかる可能性が高まります。
4.職種や業務の経験を積もう!
派遣から正社員を目指すには、特定の業務や職種の経験を積んでいくことが重要です。
どんな会社でも中途で社員を募集する時は即戦力を求めることが多くなります。
派遣社員の時に積極的に仕事へ取り組み、求められるスキルを身につけたり良い成果を残したりすれば、正社員雇用される可能性は高まります。
また、その会社では採用されなくてもスキルや経験を積んでいれば、他の転職方法で正社員になる可能性は十分にあります。
正社員を目指すには、まず派遣先の仕事をしっかり身につけることから始めましょう。