「私用のため」の使い方
転職雑記 2024/6/4
会社を休む理由として使われる「私用のため」。休む理由として最も使われる言葉です。
しかし、ケースによっては使えない場合や、申請理由として使うことに躊躇してしまう職場環境の場合もあるようです。
1.「私用のため」の意味
家庭の事情や冠婚葬祭、レジャーなど、どのような理由であっても、個人的な理由はすべて「私用のため」とするのが基本です。
同じ言葉としては「私事都合」もあります。
また、私用と混同されがちな言葉に「所用」がありますが、私用が自分の用事であるのに対し、所用は用事全般となり区別されます。
もし、休暇について具体的な理由を求められた時は、差し支えのない範囲で伝えれば良いでしょう。
2.「私用」の範囲は?
「私用のため」について、具体的にどのような場面で使うのか見ていきましょう。
■私用とされる範囲
冠婚葬祭
家庭内の用事
レジャー
通院
各種手続き
など
■公用とされる範囲
「公用」は基本的には国や公共団体、または勤務する会社などの用事を指しますが、「公用で休む」場合の「公用」は限定的で、主に裁判員制度で刑事裁判に参加する場合が挙げられるでしょう。
3.「有給」が使いづらい職場環境
労働者の権利である「有給休暇」(年次有給休暇)の取得ですが、「有給休暇を取りづらい」職場環境だったり、取りづらい気持ちなったりする人は多いようです。
例えば、従業員が有給休暇を取得した場合に業務に差し支えが生じたとしても、ほかの人員を配置するのは会社の義務となります。
そのため「代わりの人員がいないと休暇を取得させない」というような理由で有給休暇を取らせないのは労働基準法違反です。
4.「私用のため」を使ってはダメなケース
休暇の理由について、「私用のため」とすることに問題はありません。
しかし、場合によっては「私用のため」がふさわしくないケースもあります。
■当日の遅刻や早退、欠勤
当日に遅刻や早退、欠勤を申し出る場合は、「私用のため」ではなく理由を具体的に伝えるべきです。
予定している自分の仕事=責任に突然穴をあけることになるわけですから「説明」するのは義務ともいえるでしょう。
社内やチームに『その仕事のフォローをお願いする』ということでもありますから、礼を欠かさないことも大切なことです。
■社外への連絡
取引先など社外の人に休みを伝える場合は、「私用のため」という理由は避けるべきでしょう。
「私用のため」を使っても間違いではありませんが、やや軽薄な印象を与えます。この場合は「所用のため」を使う方が無難です。
その場の状況に応じて正しい表現を使えるよう、日頃から意識しておくと良いでしょう。