面接でも聞かれる「スキーム」とは?
転職雑記 2024/9/17
ビジネスシーンでよく使われる言葉の一つに『スキーム』があります。
実際に使っているビジネスマンも多く見かけますが、中には正しい意味を知らないまま使っている人もいるようです。
面接の場で聞かれるケースもあるのでしっかり確認しておきましょう。
1.『スキーム』とは
スキームとは、英語の「scheme」に由来するビジネス用語です。
ビジネスシーンで使われる場合、スキームとは「計画」「案」「枠組み」の意味で使われています。
実際には「事業スキーム」や「販売スキーム」といったように具体的な言葉と組み合わせた形で使われことが多くなっています。
ある事業において、具体的な計画性を持ちながら枠組みや仕組みを設計することを、ビジネスシーンではスキームと呼ぶのです。
2.『スキーマ』との違い
スキーム(scheme)と似た言葉として『スキーマ(schema)』があります。
スキームが枠組みや計画であるのに対し、スキーマは概要や図式のことを言います。
スキームと比べると抽象的でまとまっていない状態と考えるとわかりやすいでしょう。
またIT用語ではデータベースの構造を定義したものを「スキーマ」と言います。
構築する際に必要な言語である「XMLファイル」や「oracleファイル」などの構造を定義したものをスキーマ言語と呼んでいます。
3.ビジネスシーンでの使用事例
ビジネスシーンにおける具体的な使用事例をご紹介します。
【事業スキーム】
最もよく使われるスキームの事例です。
事業の具体的な計画や構想に基づいた仕組みや枠組みを表します。
新規事業などを立案する際の仕入れ、生産、営業など一連の具体的な流れを指して使われる言葉です。
【販売スキーム】
商品やサービスの販路開拓や拡大計画の枠組みや仕組みのことです。
分析も入っており、自社の現状を分析して計画を立てます。
【資金調達スキーム】
これもよく聞くスキームです。
事業に必要な資金について、金融機関などから調達するための具体的な計画や仕組み・枠組を指します。
【返済スキーム】
融資などを受ける場合、資金調達スキームと逆に『返済スキーム』も必要になってきます。
具体的な返済計画の枠組みや仕組みを構築します。
【M&Aスキーム】
近年、急激に増えているスキームです。
M&Aとは企業の買収や合併のこと。
このM&Aに用いられる手法や一連の流れのことを『M&Aスキーム』と言います。
主なM&Aスキームには株式譲渡や事業譲渡などがあります。
【投資スキーム】
金融業界では『投資スキーム』があります。
これは複数の金融商品の中からどの商品を選び、どのような配分で投資すれば利益に繋がるかを表すための枠組みや仕組みのことです。
不動産投資信託のような商品に対して用いられるスキームです。
【カラースキーム】
デザインや建築業界などで使われています。この色の場合はこの色を使うというようにデザインの配色設計のことを言います。
カラープランニングとも言います。
4.英語では注意点も
schemeという言葉は、英語でも日本とほぼ同じような意味で使われます。
ただし、詐欺の仕組みなどにも使われる言葉なので、英語で使用する場合、多用するのはおすすめできません。
特にポンジスキーム(投資詐欺)やピラミッドスキーム(無限連鎖講=ねずみ講)などの事例で使われたりするので、英語での使い方には注意が必要です。
5.自分でスキーム作成してみよう
転職先ではスキームの作成を迫られる可能性もあります。
そのような時に困らないためにも、自分でスキームを作成してみると良いかもしれません。
面接の際に提出するのも良いでしょう。転職を成功させるためには、1つでも多くのスキルを身に付けることが大切です。