派遣社員の種類
転職雑記 2024/9/24
転職活動では正社員の募集がターゲットのメインになりますが、場合によっては派遣社員という選択肢もあります。
派遣社員と言えば、多くの人が想像するのは一般派遣と呼ばれる「登録型派遣」ですが、派遣社員の種類はそれ以外にも「常用型派遣」「紹介予定派遣」があります。
1.派遣社員とは
派遣社員とは、勤務する企業に直接所属するのではなく、派遣元企業と雇用契約を結び、派遣先企業で勤務する社員のことです。
正社員との違いは、契約先が派遣先の企業ではなく派遣元の企業と結んでいる点です。
正社員と派遣社員の最大の違いは雇用主ということになります。
2.派遣雇用の仕組み
雇用には「直接雇用」「間接雇用」と呼ばれる2つの形態が存在し、それぞれ契約の仕方が違います。
「直接雇用」は、正社員のほかに契約社員、パート、アルバイトなどがあり、雇用契約を結ぶ会社と実際に勤務する会社が同一の状態です。つまり、実際に業務をする会社と給与を支払う会社が同じ会社が直接雇用です。
一方、「間接雇用」は、働く人が派遣先の企業ではなく派遣企業と契約を結びます。
また、実際に働く会社から給与は支払われず、雇用契約である派遣元企業から給与が支払われます。
ただし、近年は「同一労働同一賃金」の施策によって、派遣社員が派遣先の正社員と同等の待遇を受けられるようになってきています。
あくまでも同等の待遇ということで、どのような待遇か気になる方は派遣先企業に確認するのが良いでしょう。
3.派遣社員のタイプは3種類
派遣社員は契約方法の違いによって3種類があります。
①一般派遣(登録型派遣、有期雇用派遣)
派遣で働く人の多くが、この「一般派遣」のタイプに属しています。
一般派遣では、同一企業への就業は最大3年と定められており、派遣先企業が変わるたびに新たに契約をする必要があります。
しかし、契約の更新は3カ月ごとに行うことも多く、契約満了のタイミングで更新をしないこともできます。
働き方の自由度が高く自分のペースで働くことができ、未経験でも様々な職種に挑戦しやすい点がメリットです。
デメリットとしては、長く同じ職場で働けないことや収入が安定しにくいことがあげられます。
【一般派遣に向いている人】
・勤務地や仕事内容などを自由に選べる
・期間を決めて働けるので自由に辞められる
・さまざまな職種の仕事を経験できる
②常用型派遣(無期雇用派遣)
派遣元企業と無期雇用契約を結び、派遣先の社員として常時雇用される形の派遣です。
一般的に月給制であることが多く、勤務時間による給与の変動がないことで収入面が安定しているのが大きなメリットです。
その反面、派遣先の会社を選べない、転勤があるなど働き方の自由度が一般派遣と比べてかなり下がるのがデメリットと言えます。
また、常用型派遣は専門性の高さを要求されることが多く、求められるスキルや経験のレベルも高くなってしまう場合が多くなります。
【常用型派遣に向いている人】
・正社員と変わらない待遇
・安定した働き方をしたい
・専門性や経験を活かしたい
③紹介予定派遣
紹介予定派遣は、派遣期間終了後に本人と派遣先企業の合意のもとで正社員として入職する派遣形態です。
直接雇用を前提としているため、他の派遣の形式では認められていない派遣就業前の書類選考や面接があります。
紹介予定派遣の最大のメリットといえるのが、将来的に正社員になれる可能性が高いことです。
デメリットとしては、企業から入社を断られてしまう可能性もあり、必ずしも正社員で入社できるわけではないことがあげられます。
【紹介予定派遣に向いている人】
・正社員への直接雇用が狙える
・未経験から業務経験が積める
・派遣会社のサポートがある
3つの派遣形態にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
派遣社員に興味を持っている人は、キャリアアドバイザーと相談しながら、自分に合った求人を探してみましょう。