転職で注意したい実は間違っている“敬語風”な10の言葉
転職雑記 2025/3/18

転職活動中、面接やビジネスシーンで「失礼にならないように」と敬語を使う機会が増えます。
しかし、当たり前だと思っていた敬語が、実は間違っていたり、かえって失礼にあたることもあります。
今回は、転職希望者が気をつけたい“敬語風”だけれど実は誤用されがちな表現について、代表的な10個をご紹介します。
普段の言葉遣いを見直すきっかけにしてください。
■一般的に広まっている誤用
普段、何気なく使っている敬語が、実は目上の人やお客様に対して失礼にあたるケースがあります。
ここでは、うっかり使ってしまいがちな10の誤用表現を確認していきましょう。
①「了解しました」
代表的な、つい使ってしまいがちな表現です。
「了解しました」や「了解いたしました」は、目上の人に対して使うと無礼と受け取られる場合があります。
ビジネスメールや口頭のやり取りでは特に注意が必要です。
→(正)「承知いたしました」「かしこまりました」「承りました」
②「ご連絡いたします」
広く使われている表現ですが、厳密には誤用とされることもあります。
自分が行う「連絡」に「ご」を付けるのは、本来不自然です。
ただし、「ご連絡いたします」はビジネス慣用句として一定の市民権を得ており、実務上は許容されています。
→(より丁寧に言うなら)「連絡いたします」「後ほどご連絡差し上げます」
③「とんでもございません」
「とんでもない」に丁寧語の「ございます」を加えた表現ですが、文法的には誤りです。
ただし、現在では慣用表現として広く使われているため、完全な誤用とまでは言えません。
→(正)「とんでもないことでございます」「めっそうもないです」「恐縮に存じます」
④「なるほどですね」
相槌として便利な表現ですが、敬語としては不十分です。
特に上司や面接官に対しては避けた方が良いでしょう。
→(正)「勉強になります」「参考になります」
⑤「頑張ってください」
一見丁寧に見えますが、目上の人や面接官に対して使うと上から目線に聞こえる場合があります。
→(正)「ご健闘をお祈りいたします」
⑥「よろしかったでしょうか?」
「よろしかったでしょうか?」は過去形で、状況によっては不自然に感じられます。
確認の際は現在形を使うのが適切です。
→(正)「よろしいでしょうか?」
⑦「ご苦労さまです」
「ご苦労さま」は本来、目上の人が目下に使う言葉です。
転職活動中に使うと失礼にあたる可能性があります。
→(正)「お疲れさまです」
⑧「○○さんはおられますか?」
電話応対などでよく使われる表現ですが、「おられる」は「おります」の受け身形として誤用です。
「おります」は謙譲語であり、尊敬の意味にはなりません。
→(正)「○○様はいらっしゃいますか?」
⑨「知っております」
こちらも「知る」の謙譲表現のつもりで使われがちですが、正しくは「存じております」「存じ上げております」などが適切です。
→(正)「存じ上げております」
⑩「~させていただく」
「させていただく」は謙譲語として正しいですが、使いすぎると不自然に聞こえたり、恩着せがましい印象を与えたりすることがあります。
→(より簡潔に)「電話いたします」「ご案内いたします」
■正しい言葉遣いは印象を左右します
日常的に使っている表現でも、相手や場面によっては失礼になってしまうことがあります。
特に転職活動中は、言葉遣いが第一印象に大きく影響します。
間違った敬語を使っていないかを見直し、自然に丁寧な表現ができるようにしておくことは、転職成功への大きな一歩です。












