会社と企業の違い
転職雑記 2025/7/15

「会社」と「企業」は同じ意味で使われることが多いですが、実際には異なる意味を持つ言葉です。
両者はどちらも事業を営む組織を指しますが、その定義や使われ方には違いがあります。
この記事では、「会社」と「企業」の違いについて詳しく解説します。
正しく使い分けられるよう理解を深めていきましょう。
1.会社と企業の違い
【会社】
会社法に基づいて設立された法人組織。
株式会社、合同会社、合名会社、合資会社などの形態があります。
【企業】
営利を目的として経済活動を行う個人・団体・組織を指します。
法人に限らず、個人事業主も含まれます。
つまり、「会社」は「企業」に含まれる一形態であり、「企業」はより広義な概念です。
2.会社の種類
会社には以下のような種類があります。
【株式会社】
株式を発行して資金を調達する法人。
社会的信用が高く、資金調達や事業拡大に向いています。
【有限会社】
2006年の会社法施行以前に設立された法人。
現在は新規設立不可ですが、既存の有限会社は存続可能です。
【合同会社】
2006年の会社法により創設された形態で、出資者が経営に関与する特徴を持ちます。
米国のLLCをモデルにしています。
【合名会社・合資会社】
出資者が経営を担い、無限責任または有限責任を負う形態。現在では設立件数は少ないですが、法的には有効な会社形態です。
3.企業の主な種類
企業は規模や性質に応じて分類されます。
【大企業】
中小企業に対して相対的に大きな組織を指します。
明確な法的定義はなく、従業員数や売上規模、資本金などで判断されることが多いです。
【中小企業】
中小企業庁が定める基準に基づき、資本金や従業員数によって分類されます。
業種によって基準が異なります。
【みなし大企業】
中小企業の定義に該当していても、資本的・人的に大企業の傘下にあると判断される企業です。
【ベンチャー企業】
革新的なアイデアや技術をもとに新たな商品・サービスを提供する企業。
明確な定義はないものの、挑戦的な事業を行う点が特徴です。
【スタートアップ企業】
急成長を目指す新興企業で、イノベーションや社会貢献を意識しながら、短期間での成長や上場、M&Aなどの「出口戦略」を視野に入れて活動します。
4.まとめ
「企業」は営利活動を行うあらゆる事業体を指す包括的な言葉であり、「会社」はその中でも法人格を持つ事業体を意味します。
両者の違いを理解することで、転職活動やビジネスシーンでもより正確な言葉遣いが可能になります。
企業の中に会社があるという構図を理解することで、それぞれの役割や法的な位置づけ、ステークホルダーとの関係性をより深く把握することができます。












