転職を考えるときに知っておきたい「ワーク・ライフ・バランス」のこと
転職雑記 2015/10/19
転職を考えるみなさんは、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉をご存じでしょうか。
ワーク・ライフ・バランスとは、「仕事と生活の調和」のこと。日本では2007年に政府、地方公共団体、経済界、労働界の合意により、「仕事と生活の調和(ライフ・ワーク・バランス)憲章」が策定され、現在は官民を挙げてさまざまな取り組みが進められています。
1、会社の方針と自分の考え方
あなたにとって「仕事」とはどのようなものでしょうか。言い換えれば、あなたは何のために仕事をしているのでしょうか。
お金のため、家族のため、自己実現のため……そこには決まった正解はありません。人の数だけ仕事に対する考え方があり、人の数だけ仕事に対する向き合い方があるのです。
そして同様に、会社としての仕事に対する考え方、向き合い方があることも忘れてはいけません。小さい会社であれば社長の意向が大きく影響しているかもしれませんし、会社の大小には関係なく古い慣習に縛られている場合もあります。
いずれにしても、会社では社員全員が一丸となって、同じ方向に進んでいかなくてはならないのです。会社の方針と自分の働き方に対する考え方に大きな溝があると、それだけであなたにとって非常に耐えがたいものになるかもしれません。逆に、そこがぴったりとマッチした会社とならばうまくやっていくことができると言えるのです。
2、仕事を充実させるためのプライベート?プライベートを充実させるための仕事?
近頃では、仕事で成果を出すことに並行して、プライベートの充実が大切だという考え方は珍しいものではなくなりました。また、「プライベートをより充実したものにするために仕事をする」という考えを持っていても、なんらおかしくはありません。
仕事とプライベートがうまく作用し合いながら、お互いに相乗効果を生み出し、双方において満足のいく結果を打ち出していくことが最も理想的と言えるでしょう。
プライベートを充実させることにかまけて仕事が疎かになってしまうことは論外ですが、本当に問題視するべきはそんなことではありません。仕事ばかりして残業の毎日、休日出勤は当たり前、大切な家族やパートナーや恋人、友人と過ごす時間を犠牲にし、稼いだお金で何かを買いに行ったり旅行に行ったりする時間もない……なんてことが簡単に起こってしまう状況の方がよっぽど問題なのです。
それでも本人が自発的にやりがいを感じていたり、自分の在り方として納得ないしは満足していたりするのならば、他人がとやかく言う権利はありません。しかし、あまりにも過酷な労働は身体や精神の均衡を壊す原因になりますので、周囲の人々で注意しあって気をつける必要があります。
3、仕事とプライベートの両立に尽力しよう
仕事のせいで充分にプライベートの時間が持てないことに不満を抱いているのならば、転職を視野に入れる必要がありますし、転職先では自分の理想として描いているワーク・ライフ・バランスがうまく実現できるかを考えなくてはなりません。仕事とプライベートの上手な両立をはかり、自分らしく生きられるような環境づくりを目指していきましょう。