福利厚生をチェック!ちょっと変わった手当てから企業風土が見えてくる?
転職雑記 2016/3/21
福利厚生とは、社員や家族の健康と生活福祉を向上させるためのものです。
例えば、社宅や寮、家賃補助、保養施設、文化・スポーツ活動の支援、財形貯蓄など、例を挙げればきりがありません。パチンコ業界にも「え? こんなものがあるの?」と驚くような福利厚生が存在します。
その代表が手当て類。運営している企業やパチンコホールの置かれている状況に応じて手当ての形は異なりますが、その中でも今回はちょっと変わった手当てをご紹介しましょう。
1.健康に関する類の手当て
・禁煙手当て
タバコを吸わない社員に手当てを支給します。喫煙をしていた社員が禁煙をしたから支給するのではなく、非喫煙者全てが対象者です。しかし、禁煙手当てを導入した事でタバコをやめる社員が増えたというパチンコホール(企業)もあり、禁煙を考えている人や禁煙に何度か失敗している人にとっては、よいきっかけとなったはず。
タバコを吸わないことで健康増進かつ収入が増えるというのは、社員にとって一石二鳥だと言ってもいいでしょう。
・BMI手当て
一定のBMI数値(身長と体重の関係から割り出す肥満度)よりも低い人に手当てを支給します。
肥満気味の社員が痩せたから支給するのではなく、BMI数値の基準値を満たしている人が対象者ですが、導入した企業では体型を意識して日頃から気をつける社員が増えたそうです。
特にホールスタッフはドル箱の上げ下げで腰に負担がかかるなど、長時間の立ち仕事を続けるためには体のケアが大事になるので、こうした手当ては意識改革にも一定の効果が見込めるでしょう。
健康に関する手当ては、スタッフ一人ひとりが健康管理に対する意識を高く持ち、仕事をいつまでも元気に頑張って欲しいという思いから導入している企業が多いのです。
また、導入した企業では、社員の間で「良い健康状態で仕事に望もう」という考え方がしっかり浸透し、それがサービスの向上にも繋がっているそうです。
2.転勤に関する類の手当て
・寒冷地手当て
寒冷地にパチンコホールがある企業で導入している手当てです。寒冷地配属になったスタッフが対象となり、手当てを支給します。
寒冷地では、東京や神奈川などと比べて燃料費用(ストーブの灯油など)が多くかかります。配属地域によって個人にかかる負担の差を減らし、社員により良い環境で働いて欲しいという思いから導入されているのです。
この手当てを導入した事で転勤への抵抗が少なくなったというケースもあるとか。公務員や一般企業を含め、全国展開をしている企業の場合は導入しているところも多いようです。
3.接客に関する類の手当て
・身だしなみ手当て
全てのスタッフを対象に身だしなみを向上していく為に支給しています。
身だしなみ手当てを導入した事で女性社員が好印象に繋がる身だしなみを意識し、お客様のスタッフに対する第一印象が変わったというケースもあるそうです。
もともと接客や身だしなみについてはしっかり研修を行う企業も多く、さらに手当てを支給することで各自が自分に足りない部分を補えるようになります。
その結果、ホールでのお客様とスタッフの距離が近くなり、自然と笑顔が増えたという事例も多々あるようです。
4.導入している手当てから企業を考える
手当ての形は企業によって異なります。
パチンコ業界での転職を考えるときには福利厚生の充実さも一つの重要な選択肢なのかもしれません。もし転職を検討している場合は、求人情報にある手当て欄を見てみるのも一つの企業分析方法と言えるでしょう。
その企業は社員の健康を大切にしているのか? どのような手当てが用意されているのか? 変わった補助金、援助、表彰制度はあるのか?
新たな視点から企業を見ることで、今までにはなかった新発見があるかもしれません。
5.まとめ
企業規模が同じくらいである場合は給与や社会保険、休日、研修制度といった点では大きな差別化が難しいパチンコ業界。
それならば、企業風土が自分に合っているかどうかが転職を決めるポイントの一つとなるでしょう。その際、企業理念や先輩社員のメッセージを見るのも大事ですが、より直接的にプラスになるという意味では、どのような「手当て」があるのかを確認する事もとても大切です。
他の企業との差別化がはっきりしている手当てや福利厚生があれば、自然とその企業の風土が浮き彫りとなり、自分が入社した場合のイメージや未来像が見えてくるのではないでしょうか。