仕事のやりがいを求めた転職、その成功例に学ぶ
転職雑記 2016/7/21
転職希望者の方々をサポートする中で、転職の動機を聞くと「モチベーション」という言葉がたびたび出てきます。「新しい環境に移って、モチベーションを高めて働きたい」と考えている人が多いのです。
今の職場環境が非常に厳しく、つらいから転職したいというネガティブなケースよりも、やりたいことを明確にしてポジティブな気持ちで転職活動をした方が成功する可能性が高まるのは当然と言えます。
高い向上心を持ち、「自分を成長させたい」「さらなる挑戦をしたい」という姿勢で臨み、納得のいく転職を果たした方を実際にたくさん見てきました。 今回は、やりがいを求めて転職を決断したBさんのケースをご紹介しましょう。
1.自身が望む業務にたずさわれない日々
常々「色んな仕事がしたい」「もっと経営面にかかわっていきたい」「ホール運営にたずさわる仕事がしたい」と高い向上心を持って仕事に取り組んでいたBさん。もともとはパチンコ業界の中堅企業で、駅前のパチンコホールに勤務していました。
その企業は店舗の運営方法がしっかり組織化され、スタッフ育成のために様々な教育システムを導入していたとのこと。そのため、ホールスタッフや主任レベルでホール運営業務にたずさわることはなかなかありませんでした。Bさんは日々のパチンコホールを運営していくための現場業務しか担当できなかったのです。
パチンコ業界では小規模企業や個人経営の店舗であれば、経営者・店長と現場スタッフの距離が近く、ホール運営業務にたずさわるチャンスが少なからず生まれます。しかし、大規模企業になると各自の役割分担がはっきりしているため、部署や職位によっては自身が望む業務に一切たずさわれないケースも出てきますが、それは何もパチンコ業界に限ったことではありません。
2.仕事のやりがいを求めて
現場の業務をこなす中で、Bさんの「もっとホール運営や稼働率向上につながる業務にかかわりたい」という思いは日に日に高まっていきました。しかし実際には、綿通しや灰皿清掃、そして現金回収などの業務がメインであり、それ以外の業務にかかわることはほとんどありませんでした。
そうした状況を脱したいと考えたBさんは転職活動を始め、その若さとやる気を買われて転職が決まったのです。 全国で1万軒を超えるパチンコホールは運営企業の規模や運営方針に大きな違いがあるため、各スタッフの業務内容や裁量権も異なってきます。ですから、Bさんも運営企業や職場が異なれば自身が希望する業務を任される可能性も十分にあり、転職へと踏み切りました。
3.転職先で叶った長年の願い
転職先の企業は、その前に勤めていたところよりも規模は小さく、運営するパチンコホールは数店舗でした。しかし、小さめな分だけ経営者との距離が近く、転職から一ヶ月後には経営にかかわる業務にも少しずつたずさわれるようになったのです。
やりがいを求めて転職活動を行い、転職先では自身が望んでいた業務を実際に担当することができるようになったBさんは以前にも増して生き生きと働き、その後、主任から店長へとステップアップしていきました。現在では営業部長候補として大いに活躍されているようです。
パチンコ業界では職種を問わず、ステップアップやキャリアアップのために転職する人は決して珍しくありません。むしろ、業界内で移動する人も他業種から入ってくる人も多いのがパチンコ業界だと言っていいでしょう。Bさんも過去の成功例を知って希望を抱き、自身も納得のいく転職を果たしたのです。
4.まとめ
Bさんが高い向上心を持ち、勇気を持って行動したことが転職の成功につながったのは言うまでもありません。しかし、決してBさん以外の誰にもできない特別なことをしたわけではないのです。自分のやりたいことを明確に掲げ、それを実現できる職場を探して転職活動をするといったシンプルな行動は、転職希望者の誰もができることだと言えます。
もし、転職を考えながらも勇気が出ない場合は、インターネット上で成功体験や失敗体験に触れて知識を深めるのもいいでしょう。また、転職アドバイザーに相談して自分を見つめ直したり、アドバイスをもらったりするのも一つの手です。Bさんのケースのような成功事例に触れると、行動を起こすことがいかに大切なのかが分かります。