多くのお客様を呼び込むために!新規パチンコホール出店の現状と対策
パチンコ市場規模・動向 2016/7/28
パチンコホールを経営する企業の多くが、新規出店を視野に入れて日々運営しています。 パチンコホールの新規出店となれば、やはり一番に考えられるのが「集客」です。イベントや広告の規制により、集客力アップを図るのが難しくなっている今だからこそ、新規出店は、お客様を集める最大のチャンスと言うことができるでしょう。
また、スタッフ側から考えてみますと、自社のパチンコホールが新規出店されるとなれば、当然のことながら在籍可能な店舗が増えて、その分役職を持てる可能性が生まれます。キャリアアップを考えるスタッフにとっては、到底無視できる話ではないでしょう。
スタッフにとって大きなモチベーションアップの鍵にもなり得ます。そういった意味でも、新規出店はパチンコ企業にとって大きな出来事と言うことができるのです。今回は、近年の新規出店状況について書いていきます。
1.近年の出店傾向
2011年以降は東日本大震災の影響もあり、新規パチンコホールの出店が減りました。毎年全国で約200店舗弱の出店がありますが、横這いが続き、決して明るい状況とは言えません。 近年のパチンコホールの新規出店の大きな特徴としては、都市部への出店傾向が強くなったことが言えるでしょう。
年間の新規出店数を見てみると、東京、埼玉、神奈川などの関東圏と、大阪、兵庫などの関西圏での新規出店がだいたい全体の半数を占めています。既に多くのパチンコホールがあるエリアであっても、遊技人口が多く、ビジネスチャンスがあると判断されれば、たくさんの企業が積極的に新規出店に乗り出してくることもあるのです。
有名な場所でいうと蒲田エリアなどが挙げられるでしょう。 また、大規模店舗の新規出店が相次いでいる傾向が見られます。小規模店舗では新規出店は厳しい現状でもあるのかもしれません。
2.出店企業から見る動向
都市部への新規出店以外でここ数年の傾向としては、関西企業の関東への積極的な出店が挙げられます。例えば、関西を基盤に多くの店舗を展開している企業では、神奈川、東京、千葉に相次いで出店し、関東での知名度を高めています。
同じく関西を中心に展開する大手企業も、神奈川、東京、千葉に出店し、どんどん店舗数を増やしていっています。ファンの数も着実に増やしていっていると言えるでしょう。 その他関西圏以外のエリアの企業でも、関東への出店を積極的に進めており、都市部集中型の構造は今後も変わらないと予測されます。
3.新規出店のトレンド
前述の通り、パチンコホールのグランドオープンは、パチンコ業界では一大イベントです。多くのお客様に店舗を認知してもらい、広範囲から集客ができる格好の機会です。それは今も昔も、グランドオープンの根本的な目的として変わっていません。
しかし現在は、イベントや広告の規制が大変厳しくなってきている関係もあり、今後の営業を成功させる上でさらに重要な仕掛けと言えるでしょう。 また、現在ではグランドオープンの失敗を巻き返すチャンスが少なくなったため、より万全な状態を整えてからオープンする動きが多くなっています。
例えば、種類や台数、人気機種など、充実した遊技台のラインナップやユーザビリティを高めた万全な設備の導入を行い、新規出店に備えるのです。その他にも分煙システムの導入、各台計数機の設置、低貸コーナーの設置など……これらのことは、グランドオープン時には多くの企業が取り組んでいるようです。このように、幅広いユーザーを呼び寄せるためのシステムを導入、整備した上で新規店舗をオープンする企業が増えてきていると言えるでしょう。
4.まとめ
パチンコ業界の遊技人口の減少、売り上げ数値の低下と業界規模が縮小している中でも新規出店している企業は多くあります。パチンホールの新規出店は企業や、そこで働くスタッフにとっては非常に大きな出来事です。
グランドオープン時には、ユーザーが快適に遊技することができるシステムの導入や設備の充実など……グランドオープン時は万全な体制を整える必要があります。また、他の企業がどのような取り組みをしているかを知ることも、今後の営業戦略を考える上でとても重要になってきます。店長として新規出店傾向やグランドオープン時の取り組みを考える際は、ぜひリサーチをしっかりとして準備を整えましょう。