転職成功例「モチベーションが保てる職場を求めて」
転職雑記 2016/8/16
これまでパチンコ業界では、若いスタッフを社員として積極的に採用してきました。しかし最近では、社員契約ではない形で雇用する企業が見られるようになってきています。
アルバイト経験が豊富で店舗事情や業界事情に精通したスタッフ、お客様対応にも長け即戦力になる得る人材であっても、企業側が社員として雇用するのを敬遠するケースがあるようです。 今回は、アルバイトとして様々な業務にあたり、スキルアップを果たしつつも、思うようなチャンスをもらえなかった経験を持つCさんの事例をご紹介します。
1.転職前の状況と転職を望んだ背景
Cさんはパチンコ業界で2社、計8年間勤務しました。1社目は7年間勤務し、主任職も経験しています。2社目はアルバイトからのスタートが条件の入社で、社員への昇格を目指して一生懸命に働きましたが、会社事情によって1年経っても社員登用を先送りされていたのです。
社風も良く、同僚との関係も良好で会社を支えていく気持ちは強かったCさんですが、雇用形態への不安からやむなく転職を決意しました。 転職に際しての希望条件は、家庭の事情があるため自宅通勤が可能なこと。そして、社員として採用してもらえることの二つ。
どちらもCさんが強く希望する条件でしたが、自身の将来を考えると特に社員として採用してもらえるかどうかはとても大切なことだったのです。 パチンコ業界に限らず、サービス業はアルバイトやパートの割合が高めで、正社員の割合は低い傾向のある業界だと言ってもいいでしょう。しかし逆に言えば、社員として採用すれば働く人のモチベーションは高まり、それがサービスの向上、さらには企業業績のアップにもつながるため、正社員比率が9割を超えるようなパチンコホール運営企業もあります。
2.転職後の活躍
Cさんは転職活動を始めた後、ほどなくして採用が決まりました。転職先は、パチンコホール1店舗を含むアミューズメント施設を複数経営している企業。以前、パチンコホールの主任という形で役職の経験はありましたが、直近の雇用形態がアルバイトだったため、一般職からスタートすることになったCさん。
しかし、自宅から通えるのと社員で採用してもらえたことに大変喜びを感じ、高いモチベーションを保って働き始めました。転職先のパチンコ部門には社員が6名しかおらず、それまで人の出入りがほとんどなかったため停滞感があったようですが、Cさんが新たに入ったことが大いに刺激となり、企業として成長する推進力が生まれたようです。 前の職場では社員になれず悩んでいたのが嘘のように生き生きと働くCさんは、職場の活性化や企業の成長の一因となったことが認められ、半年で主任になり、1年半後には見事に店長まで昇進しました。
3.企業の採用事情を知る大切さ
パチンコ業界ではアルバイトから社員への昇格は決して珍しいことではありませんが、前の職場にいた時のCさんのように、どんなに頑張っても会社の事情やタイミングによっては道が開けないケースもあるのです。
特に企業規模が小さい場合は、正社員の枠や役職のポストが空かないとなかなか昇格できないということもあるようです。 企業が社員を採用した際は業績をしっかり維持しながら様々な環境を提供し、安定した雇用を続けなくてはいけません。そのため、会社の状況によっては社員の採用が滞りがちになることもあります。
そんな中でも社内の環境や風通しが良いとキャリアアップの道すじがなかなか見えなくても、現在の状況に甘んじる人もいるでしょう。しかし、キャリアアップやステップアップを望むのなら、今後の人生を見据えて行動する姿勢が何よりも重要なのです。
4. まとめ
Cさんは社員として働いた経験も主任として役職に就いていた経験もあったことが仕事に対する高い向上心につながり、アルバイトという雇用形態への不安が募ったことで転職に踏み切りました。
しかし、雇用形態や職位は何であれ、現状に満足せずステップアップする気持ちがあれば、転職を考えるのも一つの手です。特に様々な面で満たされない現状に身を置いているのなら、転職サイトをのぞいたり、転職エージェントに相談したりするのもいいでしょう。 Cさんも「職場の居心地の良さ」と「将来への不安」を比べた時に後者が勝り、思い切って転職活動をしたことが素晴らしい未来を手に入れる要因となったのです。