失敗談はアピールに繋がるってホント!?
転職雑記 2016/9/20
失敗談を話してはいけない、本当でしょうか。
「転職活動で、自分の失敗談を話してはいけない!!」「求人企業の面接では成功をした話をするのが一番だ!!」
転職活動をしている、または転職をしようと悩んでいる、そんなあなたは、このように思ってはいませんか? 今までのパチンコホールでの勤務経験を語る中、失敗したことは一切話さずに成功したことばかりを話した方が面接官の印象がいいと考えてはいないでしょうか。
実際、転職のお手伝いをしていると、面接でパチンコホールでの失敗談を話すと求人企業からの印象が悪くなると思っている転職者は多くいます。しかし、決してそんなことはありません。
1.主任としての失敗談
パチンコホールで経験したことを話す上で大切なのは、「失敗談を話さないようにすること」ではなく、「その経験から何を学んだかを話すこと」です。 例えば、印象的な経験として、「パチンコホールのリニューアル時に主任でありながら責任者としてアルバイト採用を行い、アルバイトを大量に採用したが、ほぼ全員辞めてしまったこと」とします。恐らく、パチンコホールとしては大損害だったでしょう。
転職者が選考を受けている求人企業も、これを聞いて「入社後、同じようなことが起こるかもしれない」という懸念を持つかもしれません。 確かにこれだけを話すのであれば、これはただの失敗談に過ぎません。何か感心する話題でもなければ、内定を出すことを後押しする話題でもありません。むしろ悪い印象を求人企業の採用担当者がもつ可能性の方が高いと言えます。これならば、確かに転職者は失敗談を話さない方が良い印象を残せると考えるのも分かります。
2.失敗をしたからこそ
しかし、そこから何を学んで次からどうすればよいのかを話せるだけで、印象は180度変わります。なぜなら、PDCAサイクルでいうC(チェック)とA(アクション)がしっかりできているということになるからです。 この事例でいえば、「辞めてしまった原因は、アルバイトを採用することが目的になってしまって、入社後の研修やオープンで忙しい中でのスタッフのケアを考えていなかったということです。同じような機会をいただいたときには事前に採用計画を作成して、現場社員も巻き込みながらアフターケアができるようにしていきます」といった感じです。
このように、ただ失敗した経験を語るのではなく、その失敗から学んだことや今後同じことが起きたときにどう対処していくかを話すことで、今までパチンコホールで働いてきた姿勢が面接官に伝わり、今後の働き方についてイメージしてもらいやすくなるでしょう。もし、面接を受けている求人企業に採用となった場合、この主任は失敗しても何かを学ぶから、積極的に入社後にはチャンスを与えようと考えるかもしれません。 このように、失敗談も工夫の仕方次第で、自己PRに繋がっていくのです。
3.失敗から学んだことを話す転職者
失敗をしないのが一番だとは思いますが、仕事をしていくうえで失敗をしない人はほとんどいません。大事なのは失敗をしないことではなく、その経験をどのようにして今後のパチンコホールでの仕事に繋げたかということです。主任であれば、今後店長になっていくために、パチンコホールで学ばなければならないことはたくさんあります。
このときに、「失敗をしてもそこから何かを学ぼうとする主任」と「一度失敗をすると停滞してしまう主任」がいた場合、どちらに多くのチャンスをパチンコホール企業は与えたいと考えるでしょうか? おそらく前者の「失敗をしてもそこから何かを学ぼうとする主任」だと私は思います。 転職活動だけでなく、自分自身をプレゼンするときには成功事例だけでなく失敗事例を話してそこから学んだことを話せると聞き手側の印象は大きく変わります。聞いている方も、成功談をずらずらと並べられるよりも、失敗談を話してくれた方が、相手に対して親しみを覚えやすくなるでしょう。
4.まとめ
転職活動中の面接で、失敗談を話すことは決して悪いことではありません。成功談ばかりを語ったところで、中身が伴わなければ、期待するような評価は受けられません。 パチンコホールでの経験を語る上で大切なのは、「その経験から何を得たのか」を話すことです。成功談であっても、失敗談であっても、これを話さないことには意味がないと言えます。
失敗から学んだことや、培った能力を語り、しっかりと自己PRに繋げられるようにしましょう。