決定権のあるパチンコホールの店長になるために
転職雑記 2016/10/13
先日、ある転職希望のパチンコホール店長とお会いしました。その店長は、関東を中心にパチンコホールを出店・展開している大手企業に新卒で入社され、転職を一度もせず、10年以上勤めてきたといいます。
転職を考え始めたきっかけは、今まで与えられていた店長としての決裁権限の範囲が、会社の方針変更により徐々に狭まってきたからでした。会社の利益を上げるために動くのが店長なのにも関わらず、自由に決めることがまったくできない。しかし、結果の責任は店長や主任といった現場の人間に求められる……このような状況に不満や不信感が募り、会社の方針についていけないと強く思ったのが転職理由でした。「パチンコホールの全てを任せて貰えるようなポジションに就きたい」というのが、その方の転職活動で中心に据える条件となったのです。
1.転職後すぐに決定権を持つことは難しい
ここ最近は、このような理由で転職を考える人が非常に多い傾向にあります。 パチンコホールの店長は、扱っている金額や関わる社員数がとても多いといえます。店長として業務決定の権限がある程度任されているパチンコホールであれば、その状況にやりがいを感じている人は多いでしょう。自分が仕事で求めていることがはっきりしており、それが仕事のやりがいに繋がっているならば、叶えられる企業に転職することはとても良いことだと思います。
しかし、ここで気をつけて欲しいことがひとつあります。それは、転職後すぐに店長として権限や決定権を持てるとは限らないということです。むしろ、ほとんどないと言って良いかもしれません。当然のことながら、入社してすぐの店長にいきなり会社の人・物・金を自由に任せることは難しいからです。
実際に私たちが求人のお手伝いをしているある企業では、店長に一定の決定権を委ねていますが、入社後すぐに店長になれるわけではありません。店長募集の求人であっても、まずは副店長など、店長の下の役職からのスタートとなります。企業側に立って考えれば、自社で信頼を築き上げてきた社員にこそ、会社の決定権を委ねたいと思うはずです。そのため、店長になる前にまずはその下のポジションで、信頼や実績を積み重ねていく必要があるのです。
2.転職後の企業環境について
仮に、入社後すぐに決定権を委ねられるパチンコホール企業があるとすると、どのような企業が多いのでしょうか?
今まで多くの企業や転職者とお会いして見えてきた傾向としては、そのような会社はすぐに結果がでなければ、解雇となるような切羽つまった企業であることが多いといえます。そのような会社に入社してしまい、すぐに退職をして変に経歴を汚してしまっただけの転職希望者も少なからずいました。必ずといっていいほど次回の転職活動で足を引っ張ることになります。もちろん、即戦力を募集し、その方が活躍できるようにバックアップする企業も多くあります。結果がでなければすぐに解雇という企業は全体を見れば一部かもしれません。しかし、結果が出なければすぐに見限る会社か、バックアップしてくれる会社かは入社前に簡単に分かることではないのです。
3.まずは情報収集から
新しい転職先で店長として決定権を持ち、多くの業務権限を持つためにはまず多くの情報を集めなくていく必要があります。すぐには無理でも店長になれば権限委譲をしてもらえる会社なのか、それとも働き続けても店長にはなかなか権限を与えない会社なのかなど、とにかく様々な情報を集めることが大切です。しかし、HPを見たところで会社の内実は分からないことがほとんどで、転職希望者ご自身で判断することは難しいのが現実です。
パチンコ業界でこれまで多くの方の転職のお手伝いをし、転職成功者から実際の話を聞いている私たちだからこそ、お伝えできる情報があると思います。まずは、情報を集めることから始めてみてはいかがでしょうか。
4.まとめ
パチンコホールの店長として、多くの決定権を持ち、やりがいを求めながら仕事をしていきたいと考えている人はたくさんいます。それを条件にして転職活動を進めている方も多いはず。しかし、たとえ店長の求人に採用されたとしても、まずは店長の下の役職から始める必要があったり、すぐには決定権を持つことはできなかったりと、最初は様々な壁があることを想定していなくてはいけません。まずは企業の情報を知ることがとても重要だと言えるでしょう。