求人企業から「そこまでしてもらえる転職希望者」になるために｜パチンコキャリア転職ニュース

近年、パチンコホール企業の求人意欲がかなり高くなってきています。特に、これからのパチンコホールを担っていくような、若くてやる気のある人財を欲しているのは事実です。「若い世代を積極的に取り入れよう」と、現在多くのパチンコホール企業が若者を採用するために活動していますが、なかなかうまくいっていないのが現状だと言えるでしょう。

しかし、求めているのは決して「若さ」だけではありません。求人企業は、しっかりと「人間性」も評価し、採用の基準としています。

自社に良い風をもたらしてくれる優秀な人財が転職してきてくれるように、面接スタイルや選考フロー、自社のアピール方法などを真剣に考えて、パチンコホール企業は求人を出しています。

今回は、求人企業の求める人財が自分の会社に転職してくれるようにと、とあるパチンコホール企業が実際に行ったことについてお話していきたいと思います。

１．地方から面接に来たTさん

その求人企業は、関西で店舗を運営しているパチンコホール企業でした。

そこへ、地方に暮らしながら、転職活動をしている30代の主任・Tさんが面接に来ました。Tさんは、地元のパチンコホールで転職先を探していましたが、うまくマッチする企業がなかったため、遠方である関西のパチンコホール企業の面接を受けてみることにしたのでした。「試しに、他の地域のパチンコホール企業の話を聞く機会が欲しい」という側面もあったと言えます。そして、一次面接は難なく通過しました。

しかし、やはりTさんは数ある希望条件の中でも勤務地を一番重要に考えていたので、かなり迷った結果、そこで最終選考を辞退する意志を伝えられました。

すると、求人企業の社長から思ってもみなかった言葉が返ってきました。それは、「Tさんがいる地方まで、私が出向きます。Tさんには、一次面接でビビッとくるものがあったんです。何とか直接会う機会を作ってもらえませんか？」と。

普通ではあり得ないような展開です。急いでTさんに「求人企業の社長が、近くまで来るから会ってみませんか？」伝えると、当然ですが、とても驚かれていました。しかし、「そこまで言っていただけるのならば、もう一度会って話がしてみたいです」と言ってくださいました。そして、実際に最終選考をTさんの地元である地方の土地で行われることになりました。

２．熱意を伝えるということ

結果的に、Tさんは、その関西のパチンコホール企業に転職を決めました。転職先を探しているのは自分の方なのにも関わらず、わざわざ求人企業の社長が、自分の住んでいる地方まで出向いて面接をしてくれた……ということに強く心動かされた結果です。

「自分のために、ここまでしてくれた」ということが、転職先を最終的に決断するポイントになったのです。

もちろん、すべてがすべて、「義理」や「人情」でどうこうなるわけではありません。しかし、「思い」「誠実さ」「情熱」を伝えることで変えられることもあるのです。それを、私はこのパチンコホールの社長とTさんの一件を通して強く実感しました。

３．「そこまでしてもらえる人」とは？

それでは、Tさんはなぜ、パチンコホール企業にそこまでしてもらえたのでしょうか？「パチンコホールでの経験が豊富でスキルが高く、若くて元気があったから」でしょうか？

答えは「NO」です。それが理由ではありません。

もともとその求人企業は、20代の主任を一番に求めている状況だったので、Tさんを紹介した同時期に、その企業には若い20代半ばの主任も紹介していました。スキルの面では、Tさんと大きな差はありませんでしたが、実際に選ばれたのは年齢の高いTさんの方でした。

その理由は、「人間性」にあります。求人企業は、転職希望者の、パチンコホールにおける優秀なキャリアを求めたわけではなく、結局は、「人として」の部分を大きな判断基準としたのです。

４．まとめ

求人企業に求められるためには、「若さ」だけではありません。相手に不快感を与えない第一印象——つまり、身だしなみや、話し方、そして礼節……そういった「人間の根っこ」の部分を求人企業はしっかりと見ているのです。

そういった基本的な部分がしっかりしている人はとても強いです。このような人に経験やスキルが備わっていたら、並大抵の人では太刀打ちできないでしょう。「そこまでしてもらえる人」を目指して、普段から人間性を磨くことを意識してみてください。